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スライム 人間になる  作者: 浅川 大輝
屋敷生活編
2/50

スライムと人間と魔物

 さて、時間は少し遡りここはとある森の中。

ここに獣族の少年と、一風変わった一匹のスライムの、計二匹のペアがいた。


 そしてこのペアは現在、死に物狂いで森を駆け抜けていた。


 何故。


もはや恒例行事というか、日常とも言える。魔物に目を付けられた為である。


 そういう訳で、いつもの如く少年は粘着性の身体のせいで森を自由に歩けないスライムを抱えて、獣族特有の卓越した脚力で颯の如く、森を駆けている。


 もう目の前しか見えない。後は振り返らない。ただ一心に駆けていると、森の中のとても開けた場所に辿り着いた。


 そんな事構う事はなかれと、辺りの草花を蹴散らして走り抜けようとした矢先に、少年の足にぶつかる何かと、少年の目に刺す様に入り込んだ鋭く眩しい朝日に、思わず足が止まる。


 朝日を直視しないようにと、視線を下に落とした少年は、またも目を刺すような衝撃的な光景を目にする事になる。


 足をぶつけたのは、服を真っ赤に染めて力無く倒れる人間の死体であった。


 正確には死んでいるかの確認はしていないが、その人間を見ただけで、死体だと分かるくらいには。


 もう言葉では表せられないがそれは死体だった。

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