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スライム 人間になる  作者: 浅川 大輝
屋敷生活編
1/50

エピローグ

 もう街の光も届かない程の奥深い森の中。もう誰も来れない夜の森。


 二人の男女がそこにいた。


彼女の方はずっと楽しげに笑顔で、何やら語っている。


一方の彼は、そんなのは耳に一つも届いていないようで、ずっと俯き、息を荒くしている。


 ふと、前を見る彼の目は真っ暗だった。


彼は隠し持っていたナイフを取り出す。


 背を向けている彼女はそれに気が付かない。


彼女の心臓目掛けて、彼は思い切り後ろからナイフを突き刺した。


 瞬間、彼女の身体から噴き出る血液で、周りの草花と彼の手は真っ赤に染まる。


 彼はハッとして、自身の両手を見て。次に辺りを見渡して。ようやく現実を理解出来た彼は、ナイフを投げ出し、半狂乱になりながら、一目散に森を後にした。


 こうして、彼女の物語は終わりを告げた。


―――――


 そこから数時間後。朝日が顔を出し、もう街にも灯りが消えた早朝。


 この森にとあるスライムと、獣族の少年がいた。


 スライムは、自身の夢を叶える為、そこに倒れる彼女の身体に入り込み、身体を乗っ取った。


 こうして、スライムの人生。


 いや、スライム生?


どっちか分かんないけど、ともかくスライムとしての彼の物語はここで終わった。


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