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【Goodbye my hero】  作者: ジミー
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第九章 YouTube出演

 秋田町デビューしてから約4年・・・


 働いているラウンジで波瀾万丈がありながらもすっかり街の顔になったジミー。


 そして、時代はSNSの時代。

 彼は、日々の出来事などを投稿しているうちに一部で人気の投稿者になる。


 そんななか、携帯に着信が入る。


『ジミー久しぶり。いつも投稿してるの見てるよ、面白いね』


 と、モトクロス時代ライバルであった、Mr.チャンプからであった。


「おー!久々、ありがとう。俺もMr.チャンプの《YouTube》観てるよ。相変わらずでなにより」

『観てくれてるんやな?なら話は早い、俺の《YouTube》に出てくれないか?』


 出演オファーが来た。


「マジで?めっちゃ嬉しい話じゃ、Mr.チャンプの《YouTube》に出たかったんよ」


 と、二つ返事をし


「で、企画内容は?」


 Mr.チャンプに問いかけると、


『元レーサーは、数年経っても変わらない説』

「なんや水曜日の番組みたいやな」


 その後、軽く世間話をし電話を切る。


 それから数週間後、Mr.チャンプのYouTubeに出演すべく、大阪のライダーパーク生駒へ向かった。


 到着後、久々の出会いに当時の話で盛り上がるなか、YouTubeの撮影が始まり・・・


『どうも、Mr.チャンプです。今日はね、元レーサーは数年経っても変わらない・・・説をしていきたいと思います。それでは登場です』


 ジミーは、《仁義なき戦い》の曲とともに、バッチバチのリーゼントに蝶ネクタイ、ベストを着て登場。


「元レーサーで、現在、徳島県秋田町にあるラウンジで働いているジミーです」


 そう自己紹介をし、早速、Mr.チャンプと久々のレースをする。


 4年前に引退したジミー・・・


 実は、彼は引退した後もまたいつかレースができる日を、心に潜めており毎日のトレーニングを欠かさず行っていた。


 そのせいか、少しライディングは劣っていたがなかなかの走りをする。


 無事、撮影が終わり徳島へ帰るため、車に乗り込む。


「今日は、出演オファーくれてありがとう。久々にバイク乗れて楽しかった」

『こちらこそ、良い撮影ができて、投稿が楽しみやで』


 そう言うと、握手をして現場を去っていく。


 帰りの道中、ジミーは何か心の中でモヤモヤしていた。


「引退して数年経つけど、今ならまだ復帰しても全日本のチャンピオン狙えるのではないか?」


 一人つぶやく・・・


 次第に、心の中のモヤモヤが更に酷くなり帰宅後には、抑えきれない気持ちに火がついた!


 "もう一回チャレンジしてやる!!”


 部屋には、一枚の写真とヘルメットが飾られている・・・

 ジミーは、シャンパンファイトしながら表彰台に立っている自分の姿を見ながら、レースに復帰することを誓うのであった。

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