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キラキラ☆ファンタジー  作者: めーこ
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「隣の町にはね、大きな樹があるの」


クヤはそう告げました。

コタは、へぇ〜と相槌を打ちます。


「その樹にはね、人になにかしらの力を与えてくれるの」

「木が、ちから?」

「そう、なんたって、わたしも貰ったもの!」

「え?なんのちから?」

「この森を守る力よ」

「え、なにそれ……」

「この森はね、昔凶暴な生き物がいて、生き物が殺されてたの。だから村人も近寄らなかったの」

「そんな話、聞いたことないよ」

「知ってるのはお年寄りくらいよ。それも、伝説みたいにね」

「ねぇ、きみ何歳?」

「れでぃにお歳を訊くものじゃないわよ」

「れでぃ……」


クヤは楽しそうに笑います。

コタは首を傾げるばかり。


「10歳のコタくんにも、力が貰えるかもね。そしたら、世界を旅することもお茶の子さいさい」

「クヤって所々しぶいよね……」

「れでぃ」

「はい」


コタも次第にわくわくしてきました。


「ぼくにも、世界をわたるちからが手に入る……!」

「まぁ、樹の気分次第だけどね」

「えっ……?ちょっと、これから旅立つって感じのとこで水ささないでよ……」

「あはは、冗談よ」

「冗談に聞こえないよ〜、まぁ、そうだね」

「ん?」


クヤが訊き返すと、コタは力強く頷きました。


「ぼくもとなり町の木に、ちからをもらって世界をまわるんだ!」


クヤは笑顔でコタを見ながら、呟きました。


「まぁ樹がどんな力を与えてくれるかは分からないけどね」



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