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10歳の誕生日
ある所に、少年がいました。名前は、コタ。
コタは村の隣にある森に憧れていました。
「あの森の中には何があるんだろう!」
村は村人が森に入ることを厳禁としていました。
コタの10歳の誕生日。好奇心いっぱいのコタは、ついに思い立ちました。
「夜中なら、村のみんなが寝ているから、森に入れるんじゃないかなぁ」
誕生日の夜、深夜三時。
そろそろと村の扉に近づきます。
そろそろ……キイ……そろそろ……、キョロキョロ。
「やったー!」
コタは村の外に一人で出ることに成功しました。
「さて、森に向かうぞ!何があるんだろう」
少年が森に向かって歩き出しました。
少年の冒険が、今始まりました。