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ウルの仕事?

村を作ると決めてから資金繰りや必要な物を買い揃え、大工や設計士などの人材確保、皇帝への信書、ようやく帝都での準備を終えて数日ぶりの我が家もとい砦に戻ってこれた。

それでもやることはたくさんある。

急に決めたことであるため何の準備もないため余計に忙しい。

そんな俺にも癒しがある。

バン!

豪快に扉が開く。

そこに居るのは顔を真っ赤にしたウルの姿だ。

「どうしたウル?」

「どうした?じゃっありません!何なんですかこれは!」

ウルがこれと言っているのは自分が着ている給仕服のことである。

膝より短いスカートにエプロンにはフリル、頭にホワイトブリム一切の機能性を無視した見た目重視の秋葉原によくいるメイドさんだ。

「よく、似合っているとも。」

「だからこの給仕服は何ですか!」

「俺の故郷のメイドはそんなもんだよ。」

「だからって!こんなの。」

「何でもいいから仕事が欲しいと言ったのは君だろうウル?だから給仕の仕事を与えたんだ。何に不満がある。」

「それは、でもこんな恥ずかしい格好なんて聞いてません!」

「貴族の給仕なんてそんなもんだろう。」

そんな事はない。

がそんなのことは平民のウルは知らない。

確かに給仕に制服はあれどここまで過激な物はない。

「・・・」

「だいたいな、そんなに嫌なら着なくてもいいんだぞ。」

「あなたが言ったんでしょう。給仕をするならこれを着ろって!」

「冗談に決まっているだろう?客がいるときならともかく今は俺とウル、後は領民くらいだろう、それも領民は開拓で出払っているから子供しか残ってないだろう。家事をするくらいならいちいち着替えなくてもいい。」

真面目なウルの事だから何だかんだ言っても来てくれるとは思っていたが。

「・・・」

「あ、そうだな、せっかくメイドなんだ。ご主人様♥って呼んでみてくれ。」

ブヂり

ん?なんだか聞き覚えのある幻聴が聞こえた。

「ええ、ご主人様。」

「いや、今のも冗談だウル。」

あわてて弁解する。

だが、遅いすでにウルは平手打ちの構えにある。

ああ、またこうなるのか。

かわしたら、後が怖いので甘んじて受ける。

「バカーーー!」

バチン!

守護者でもダメージはないが痛みはある。

というようなこともあったが結局そのままウルは給仕を続けた。

次回 これはけして料理とは言えない!

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