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対向列車の⭐君に恋をして  作者: 伊龍幸介
第3章 旅路
54/57

54話

俺何処に向いて走ってんだ。


警察だぁ、それしかない。




          ✳




《もし、もし》


「あっすいません!彼女が大変何です!!」


「助けての言葉を残して電話が切れたんです。」

「助けて下さい。お願いです!!」


《分かりました。落ち着いて下さい。》

《お名前をお願いします!!》


「哀川隆介と言う者です。」


《彼女のお名前も言えますね?》


「はい。鮎原めぐみといいます。」

「すいません。携帯電話の充電が余りないんです!!」


《ご家族の方にも電話が必要です。お判りですか?》


「いえ、電話してないんですまだ。」

「私が家族みたいなもんです。一緒に住んでて、籍も入れる所何です。」


《分かりました。後でまた、話ましょう》



{隆介っ、お前の知り合いで輩っぽいのっているか?}


ハッ!!

「すいません。多分拉致されたかも知れません!!」


《分かりました。今何処ですか?》


「今、電車に乗ってるんです。彼女の家に向いてます!!」


《分かりました。彼女の住所をお願いします!!》


「それが1度行っただけで分からないんです!!」


《分かりました!》

《じゃ 最悪あなたの自宅で待ってて下さい。》


「やばいんです。時間がないです。お願いです。助けて下さい。めぐみを助けて下さい!!」


《分かりました。落ち着いて下さい!!》

《あなたの自宅の住所をお願いします!!》


「東京都×▲※‥‥‥‥◎です。」


《分かりました。そこ‥》


電源が切れた‥


どうしょう!?


俺は焦りと恐怖に包まれながら、めぐみのマンションに向かっている。ただただそれしか出来ない。


そしてめぐみのマンションに着いた俺はチャイムを鳴らし続けた。いったい何回鳴らしただろう。


携帯電話の充電だ!!


そうだ!!めぐみと行った携帯ショップ!!

開いててくれっ!


時刻は9時半だ。普通に考えても開いてる分けがない。



           ✳



「んー、んー‥」


「どうします。こいつ皆で姦しますか。」


「取り敢えずいつもん所まで走らせろ。」


「んー、んー‥‥‥‥‥‥」

「‥‥‥」


「こいつなんか気絶しましたぜ、兄貴。」


「気絶って本当すんだなぁ」


「おい!本当に気絶なんだろうなぁ?」


「えっ?」




           ✳




俺はコンビニに入り、電池と充電器を買い、充電しながら麗奈さんに電話を入れた。



《もしもし、》


「麗奈さん助けてほしい、どうしたらいいか分からない!!」


《隆介さん?どうしたの!!》


「めぐみが拉致された!!」


《えー!!》

《どう言うこと!!》


「分からない、助けてーって言ったまま繋がらないんだぁ!!」


《警察に電話するのよぉ!!》


「警察にはしたんだ。」


《隆介さん、今、何処?》


「めぐみのマンションの近く何だ今。」

「今からまた自分のマンションに帰る。そこに警察が来てると思うんだ。俺、いてもたっても居られずここまで来たんだけど、何回チャイムを鳴らしてもめぐみは出て来ない。どうしたらいいんだ俺」


「俺のせいなんだ。俺の‥」


《思い詰めないでぇ》

《めぐみきっと大丈夫だから。》

《兎に角私も今からめぐみのマンションにいくから。隆介さんは隆介さんのマンションに帰って!》


《分かった!》



           ✳



自宅まで帰ってくるとパトカーが1台に刑事が乗るような覆面パトが2台止まってる。


中に入って直ぐに刑事らしき人に声をかけられた。


「哀川隆介さんですね。」


「はい。」


そう言って俺は刑事の手をとり、しゃがみ込んだ。


「お願いします!!めぐみを助けて下さい!!」

「お願いします!!」



隣の部屋から俺の声を聞いた藤もっちゃんが出て来た。


「隆介!聞いたよ!」


「俺も探すよ、めぐみちゃんを」


「うん。藤もっちゃんありがとう。」


「哀川さん、心当たりの所を全て聞かせて下さい。」

「まだ携帯はつながりませんか?」


「はい、何度も電話しましたが話中になります。」


沙也加には悪いが、今の俺に心当たりと言えば、沙也加が何かを知ってるかも知れない位しか思い当たるところがない。


まず、俺から電話してみた。




           ✳




「もしもし沙也加か?」


「‥」


「出ろよぉ!」

「黙ってたら、警察の人とも喋らなきゃ、なんねぇぞ!」


「‥‥」


「沙也加、頼むよぉ、なんか知ってたら、教えてくれよ?」


「わかったよ、隆介っ」

「今もそこがアジトになってるか、どうかは知らないけど」

「1度だけ言ったことがあるのよ」「私も苦い思いでがあるの、そこに」


「教えてくれないか?」


「○?◎※‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥×▲」


「分かった。有難う!!」


「哀川さん、何か分かったんですか?」


「はい。これです。この場所にいるかも知れないと知り合いが。」



「この場所ですね?」


「はい。」


「それでは、同乗してください。」


「はい、お願いします。」


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