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対向列車の⭐君に恋をして  作者: 伊龍幸介
最終章
4/57

違和感

駅から徒歩で会社に向う途中でも通勤列車での

出来事をずっと考えている‥‥


夢と現実の狭間に入り込んでしまっている‥

最初の女性や、俺を見続けていた女性のことも。

特に後の女性‥‥表情とあの目しか思い出せない自分が憎らしい。


何かと何かが線で結ばれているような違和感を

感じてならない。


その違和感も良くも悪くも

今日のサプライズなのか。

或は、今日でなければならない何かがあるのか‥‥


自分を見続けていた女性。有り難くも思えてくる自分に不思議すら感じる。


何か感覚的なものになるけれども、どこかで会った

事があるのか……


会社が近ずいてきた。

よく見ると会社の角にある青空喫茶に見慣れた姿を

発見した。

有田さんだ!!

そうかいつもはあそこで時間を潰してるのか。

青空喫茶に着くなり、有田さんが……


「おー!!遅かったじゃねーか」


「えーー!!」


「有田さんちょっと待って下さい。やっぱり俺、

有田さんに電話したんですか?」


「なに寝ぼけとんねん‥‥」


なんか分からなくなってきた…………


「おまえ2度寝しただろ」


「えっ!!あっそうか2度寝か」


そうだ、2度寝だ!!


「有田さん有り難うございます。

お陰でいい夢、見ました」


「有田さんが誘ってくれお陰です」


「なんかあったなっ、隆介?」


「あっいや、何でも無いんです」


「変なやつ。まぁいい。それより俺は今からミィーティングがあるみたいだから、先に出勤するから。

じゃ後でな」


「はい。じゃ後で」


何処で2度寝に切り替わったんだろう?


まぁいいか。




          ✳




とある別の会社の風景へ……



私はとあるIT会社のOL


名前は鮎原めぐみ

この会社に入って丸3年目が過ぎようとしている‥‥


あっ、課長だ‥‥


「課長、すいませんお話があるんです」


「おーめぐみ。お疲れ様今日で終わりだっけ」


相変わらず馴れ馴れしい‥‥


「そのことでお話があります」


「どうした?」


「実は私から言っておきながら申し訳ないんですが、年休を使わずに明日からも最後まで出勤したいんです」


「何かあったのか?」


「いえ、何もないです。ただやっぱり最後まで

いようと」


「わかった、取り敢えず年休はなしで話をしとくよ。」


「有り難うございます」


「じゃもう少しだけど、頑張ってな」


「はい」


同僚の麗奈が私を見つけ歩みよってくる‥‥


「めぐみーどうだった年休の話」


「うん。明日も出勤するよ」


「良かったー。じゃもう少し一緒にいれるんだ。と行っても普段からよく会ってるけどね」


「うん」


「そうそう、めぐみの送別会、なんか山手の綺麗な

居酒屋見たいな所にきまったよ」


「麗奈そのことなんだけど。送別会なしだったら駄目かなー」


「えっ!どうしたの。駄目だよ」

「次の日曜日だよ」

「なにかあったんでしょ。言ってみ」




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