謎の空間
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‥ラインテックサプライでは‥
「あっ、麗奈さん!!」
「どうしたの‥春?」
「明日の金曜日、私休みなんですよ。それでめぐみさんのお見舞い行こうかと思ってるんですけど‥」
「めぐみさん的にはどうなのか‥私、わからなくて‥」
「麗奈さんはどうするのか聞いて見ようかと思って‥」
「春、そうなのよー‥‥」
「めぐみ携帯電話が潰れてるのか、連絡は取れないし‥」
「それにわたしが行ったところで、めぐみの状態次第では話しすら出来ないかもって‥」
「一応今晩病院へ行こうとは思ってるんだけど‥」
「そうなんですか‥‥わかりました。じゃ、麗奈さん、今晩電話下さい。私、待ってますから、私それから考えます‥‥」
「分かった春‥じゃ今晩電話するから‥」
「はいっ‥待ってます」
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‥‥‥‥一方病院では‥‥
お父さんとお母さん、それとパールを見送った私は病院のロビーで昨日の反省会をしている‥‥‥
昨日は焦っていたし、取り乱したりもしていた‥、
もっと落ち着いてゆっくり探せば、ひょっとしたら彼に会えたかも知れない‥‥
私って馬鹿だ。もう少しだったのに。
自分のことを、ほんの少し横に除けてみたわたしは、ふと麗奈の事を思い出した。
そうだ麗奈に電話しなきゃ!!
私を迎えに行くって、言ったまま、麗奈とは何の連絡も取ってない
私、何をしてるんだろう。心配ばかりかけているのに。
そうだ携帯潰れたままだし、麗奈の番号が思い出せない、分からない。
会社に電話してみよう。
「もしもしPC課の鮎原です。」
「あっ、めぐみさん?」
「はい、そうです」
誰なの?
「あのー‥‥」
「麗奈さんの電話番号ですね。」
「えっ?」
「いや、麗奈さんからひょっとして掛かってくるかも知れないからって」
「あっ、そうなんだ‥」
麗奈はわかってたんだ‥‥
「言いますよ‥」
「あっ、はい」
「×××××××××××」
「すいません、有難うございます。」
‥‥
‥‥私はすぐに麗奈に電話してみた‥‥
‥‥「もしもし、麗奈?」
「うそーめぐみー‥‥めぐみだっ‥‥」
「そうだよっ‥」
「めぐみどう、大丈夫なの?‥‥」
「うん、大丈夫だよっ‥」
「ごめんね、麗奈‥心配ばっかりかけて‥」
「いいのよ、めぐみが大丈夫なら‥」
「あー、よかった‥」
「でね、麗奈‥」
「今日の夜には病院出れるの‥」
「そうなんだっ。ふー、よかったー‥‥」
麗奈のよかったが、凄く癒やされる‥‥
「それでね麗奈‥」
「うん、何?」
「私、そのまま、今週は仕事を休みたいの‥」
「そうだよ、わかってるよっ」
「えっ?」
「めぐみに代わって私が、会社に言ってあるの‥‥」
「今週はめぐみ、休みだって。」
「そーなんだ‥麗奈有難う‥‥」
「ううん、彼を探すんでしょ」
「うん」
「めぐみ、応援してるからねっ」
「彼見つかるよ、きっと‥‥」
「有難う、麗奈」
「ううん、今度は落ちついて探すんだよ」
「うん、分かってる」
「あっ、めぐみっ?電話番号もらった?看護師の方に」
「あっ、うん、もらったよ。有難う、早速電話したの」
「そうなんだ‥早い!!」
「その人に迷惑もかけたし、でも何か、全部話ちゃった。」
「駅から追いかけちゃったことも」
「そうなんだ‥」
「見つかるといいね‥‥」
「うん‥」
「あっそうだ、春も心配してたよ。明日病院へお見舞いにいこうかどうか迷ってた‥」「でも私が様子みてからまた、電話するって言ってあるの」
「そうなんだ」
「心配ないからって言っておいて」
「うん、分かった」
「じゃ、麗奈‥私、出る支度するね‥」
「あっ、うん、じゃまた来週でいいのかなっ?」
「うん、月曜日に‥」
「分かった‥‥めぐみっ、気を付けるんだよ‥‥」
「何かあったら電話してくるんだよっ‥わかった?‥」
「わかった、有難う麗奈‥」
「うん、じゃねっ、めぐみっ‥」
「うん、じゃっ」
‥‥
私は麗奈との電話を切り自宅へ帰る準備をした‥‥
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‥‥‥俺は何とかぎりぎり、仕事に集中することができ、一息ついた‥
コーヒーでも飲むか‥
コーヒーを飲みながら、あの地震を共に遭遇した彼の話を思い出した‥‥
‥‥‥僕らが乗っていた列車だけてしたけど‥‥
‥‥沙也加の言った‥‥何も無かったじゃない‥‥
‥‥これであの彼女との一連の出会いは1つの謎の空間で有ることを確信した‥‥
‥‥そう、謎の空間だ‥‥‥




