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対向列車の⭐君に恋をして  作者: 伊龍幸介
最終章
12/57

アルバム




俺は帰宅後直ぐに車を走らせ、1人ご飯を済ませた後、宅配便の荷物を受け取りに出かけた……


………………


……………………ピンポーン……………………


「はい、いらっしゃいませ宅配便の………です。」


「すいません、営業所止めの荷物を取りに来たんですが」


「少々お待ち下さい」


シャッターが開き中から少し太目で剥げている年配の方が出てきた。


「お待たせしました」


「あっ、すいません哀川隆介と言います。」


「哀川隆介様?」


「はい」


「少々お待ち願いますでしょうか?」


「はい」


…………


「すいません、お待たせしました」


凄く重たそうだ。アルバムだからなー


「有り難うございます。これ免許証です」


「はい、確認しました。有り難うございます。それではここに判子かサインをお願いします」


「はい、これで良いですか」


「はい。有り難うございます。それじゃ、お車までお持ちします」


「あっ、すいません」


親切だなー


「有り難うございます、ここでいいですよ」


「有り難うございました」


「有り難うございます」


そのまま俺は自宅(ワンルームマンション)まで車を走らせ帰るや否や、真っ先にダンボールを開けアルバムを取り出した。


このアルバムの中に果して彼女がいるんだろうか?


ワクワクしてきた俺が最初に手にしたのは高校生のアルバムだ。


中にクラスの集合写真がある筈だ………


ここか……

…………


…………

この子か?…………


いや、違う。


可愛いかった子………

…………

そういや居なかった…………


て言うか高校のクラスなら大体分かるだろ…


それじゃ他のクラスで秘かに俺をみていた子なのか?


……………………


確り見たけど分からないし思いあたる節もない。


中学か?……


中学のアルバムも隈無(くまな)く見たけど、

結局ぜんぜん分からない。



最後に幼稚園のアルバムを諦め半分で開けた。


……………………


………………………



自分がどれなのか探してる。


………


謎がますます深まるはかりだ。


誰なんだ彼女は?

何れにしても俺達は互い見て涙している。


それに会いたくてどうしょうもないのは変わらないし、それは曲げられない……


「リィーン…リィーン……」


電話だ、誰だろう?


有田さんだ。今からは居酒屋無理だからな……

確り断るぞ。


「もしもし」


「おー隆介、今いいか?」


「ええー、ぜんぜん大丈夫ですよ」


「おめでとう!!」


「えっ?何がてすか?」


「お前が対に彼女かー」


「えっ!!何、何、何のことてすか?」


ばれたのか?……


いや、まだ付き合ってないし……


「明日の日曜日のそん次の日曜日になー」


「はい」


「コンパがあるぞ!!」


「ゴルフはやらないですよ」


「それは、コンペだろ」


「あっそっか」


「合コンだよ、合コン」


「合コンてすか?」


「なんだよ、なんか乗り気がねーじゃねえか隆介……」


「いや、そうじゃないんですが、て言うかそうなんですが」


「なんだよ」


やばい有田さんが察知する……


「いや」


「アッ!お前、彼女出来たな?」


やっぱり……


「いや、まだ出来てないです」


「出来るのか?」


「ん~、微妙です」

「まだ、分からないです」


「しょうかないな、何か分からないけど、それ俺に聞かせろよ」


「いや、笑われそうなので、ちょっと言えないです。」


「そう言われると益々聞きたくなるじゃねえか!」


このまま、終わる人じゃないし、なんかヒントが飛びだすかも知れないし、話すか…………


「わかりました」


「じゃ、月曜日にまた、話します」


「わかった。」

「あっ、それとコンパは、息抜きだからな。考えといてくれよ」


「わかりました」


「じゃ、隆介また、月曜な」


「はい。失礼します」


………………俺はそれ所じゃ無いんだけど……




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