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五つの秘宝  作者: 逸見真希
炎の巻
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五話 山中の対面

五話 山中の対面



 飛翔百五十二年、初春。

 この海の南東にある、いくつかの山を有する島。昔はその山が火山であったことと、山の麓に村を構える人々独自の特殊技術から、【炎の島】と呼ばれている。


 その山中に、一人の少女がいた。近くには焚き火と、葉などを集めて作ったと思われる寝床がある。彼女は、そこですでに何日かキャンプをしているようだ。

 焚き火の具合を見ていた彼女が、ふいに顔を上げる。

(村の方が騒がしい・・・。何かあったのかしら?)

草木の擦れあうおとが聞こえ目を向けると、茂みの中から何者かが飛び出してきた。

 互いに、こんな山奥に自分以外の人がいるとは思わなかったのだろう。しばし、静かな沈黙がその場を支配する。

 焚き火の爆ぜる音に、二人は我に帰る。

「……怪我を?」

 少女は、突然の侵入者に戸惑いながらも、その体をすっぽりと覆うマントに滲む赤いものに気付き、問う。

「大丈夫?」

 少女が傷の具合を見ようと手を伸ばすと、その者はさっと身を引き、また茂みの中を去っていってしまった。

「あ……」


 翌日、少女が目を覚ますと、目の前に白い無機質な小鳥のようなものが飛んできた。

(村からの手紙だ……)

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