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第7話 門出

時間軸飛びまくり。どうみても手抜きです、本当にありがとうございました。



前話から約9年が経過し、リューは14歳となっていた。


日々の鍛錬を怠らなかった結果、最大魔力量は6341という、この年齢では異常な量まで増加していた。本人はそれが異常である事に気付いてはいないが。



その日の前日、トリシア(母親)からの指南を終えて夕食を食べているときにリューは言った。



「母さま、僕は明日、全力で闘いたいんだけど」


それを聞いたトリシアは驚きの表情を浮かべ、リューに質問した。


「それはつまり……冒険者になるために強さを証明するってことかしら?」


「そう。僕は母さまに勝ちたい」


リューの表情から察するに、勝算はあるようだ。トリシアにスキルを開示していないが、使う気は無く、結局のところ全力ではないのだが。


「……分かったわ。明日2時、空き地に木剣を持って行きなさい。」


「うん、ありがとう」





∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵





明けて翌日。


リューが人形相手にウォーミングアップをしていると、2時少し前にトリシアがやってきた。


それを確認したリューは人形を魔術で倒す。


「早いわねリュー。これから本番なのに魔術なんて使って、魔力は大丈夫なの?」


「大丈夫。まだ一割も使ってないから。」


「そう。……じゃあ、始める?」



「うん。よろしくお願いします。」



いつものように一礼をすると、バックステップで距離を取り、両手に二本の木剣を構える。4、5年程前から、リューは二刀流のスタイルをとるようになっていた。


「さあ……行くわよ!!!」



トリシアはそう声を上げると、風魔術を纏ってリューとの間隔を一気に詰める。


リューはそれに反応して風魔術を足裏に展開し、右方向に回避する。


しかしトリシアもそれは予測していたのか、すぐに方向転換する。


リューは迫る剣撃を弾くと、風魔術で空気を圧縮し、壁を作ってトリシアを囲う。火魔術を使うべく一旦距離を空ける。


空気の囲いが破壊された瞬間、リューが大火力の火魔術を放つ。


トリシアの眼前で爆発が起き辺りが土煙に包まれる。直撃寸前に地魔術を使って土壁を作って防いでいたようだ。


しかしトリシアの狙いは防御ではなくこの土煙でリューを撹乱することにある。


トリシアの姿を見失っているリューをいち早く発見し、後ろから突きを繰り出す。



――が、それは水魔術の霧のスクリーンに光魔術で投影した偽の像。本体はトリシアの背後に潜んでいた。


トリシアはそれに気付くと、風魔術を全開にして前方に回避。リューの木剣が空を斬る。すかさず追撃。合成魔術の雷魔術を放つ。トリシアは岩の壁を形成。


それは雷魔術を防ぐだけでなく、リューを囲い閉じ込める。そして風魔術で岩の囲いごと切り裂く、風の刃を放つ。


しかしそこにはリューの姿は無い。しまった、とトリシアが思った瞬間、背後の地面がせり上がる。地魔術で地中を移動し、背後にまわったリューが飛び出し、木剣を突き出す。


それにギリギリ反応したトリシアも木剣を突き出す。


リューはトリシアの腹部、トリシアはリューの喉に木剣を突き出し、互いに当たる寸前で止める。




睨み合ったまま、トリシアが口を開く。


「……霧のスクリーンに光魔術で姿の投影、地魔術で地中の移動。……奇抜で良い作戦ね。」


「……師匠が良いからね。でも、最後に的確に急所を狙えなかった僕の負けだね。…ああ、勝ちたかったなぁ……」



はあ、と溜め息をついてリューが木剣を下ろす。トリシアもそれに続く。


「せっかく二刀流なんだし、一本は防御に使えば良かったんじゃない?」


「そうだね。一瞬動きが遅れたのがいけなかった。……これで冒険者はお預けかぁ……」


がくりとうなだれる。


「…何言ってるのよリュー。あれだけ出来れば上出来よ。そりゃあ私に勝ちたかったらあと4、5年はかかるけど、条件は『私が認める強さになること』だからね。冒険者になることを許すわ。」


「……えっ……!?本当に!?」


「ええ。出発はいつにする?準備に3日は掛けたほうがいいと思うけど。」


「…じゃ、じゃあ…4日後の朝に出発するよ。ここから一番近い街ってどこだっけ?」


「ここから東に100キロほど行ったところに、中小都市のリンコマがあるわ。食糧は保存のきくものを一週間分でいいわね。途中深い森が70キロくらい続いていて、魔物が出るから気をつけるように」





∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵





4日後の朝。トリシアとリューは家の玄関前に立っていた。


「毎日の鍛錬を怠るんじゃないわよ、リュー?」


「大丈夫だよ。師匠が良いからね。」


「……そうね。あ、これは選別よ」


トリシアが双剣を渡す。


「間に合わせでさほど良いものではないけど、初めから武器に頼るのは危険だしね。今はそれで我慢しなさい?」


「うん、ありがとう」


「………死にそうになったら何が何でも逃げなさいね?あと、たまには帰って来ること。良いわね?」


「分かってるよ。元気にまた帰ってくる」


「その時は彼女でも作って連れて来なさいよ?」


「もう、茶化さないでよ!!じゃあ、行ってきます!!」


リューが駆け出す。


「いってらっしゃーい!!!気をつけてねー!!」





今日は門出の日だ。

章って分けた方がいいんですかね…?



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