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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。

"糖果"

掲載日:2026/08/28

白く清潔な天井の、中央に無影灯が視える



と言うか、さっきから其れしか視えて居ない

「まだなの?」と尋ねるが、視界の真下──即ち、僕の躰の方からは、ぴちゃぴちゃとした液躰音が聴こえるばかりだ


暫くして、ようやく君の「ああ、ごめん」「メンテナンスに手こずって……ね?」と云う、言い訳


僅かに動く視界を曲げると、君は白衣をリンパ液や腸液に濡らして、僕の切り開いた腹部から引き摺り出した(はらわた)に、恍惚とした表情で愛おしげな頬擦りを繰り返して居た


最低の眺めだ

何しろ、あれを洗濯するのは僕なのだから



「これが───」


「………メンテナンスなわけ?」


嘆息する

君は、「まあまあ」と笑いながら答えると、手振りで僕に姿勢を戻すよう促す


『もしかして』と感じて意識すると、手くらいなら動かせる様だったので、僕は拳を握ると、君の頬を軽く打った



「やめなよ、恥ずかしい………」


顔を手で隠そうとしたが

今の状態の限界らしく、もう手はおろか指すら動かなかった


其れに気付いたのか

君は僕の臓器を口に含むと、歯や唇を使って激しく愛撫した



麻酔がもたらす麻痺の中で、出血が陶酔を連れて来る

君自身も、より多く血を僕の血管に吐かせる為、躰のあちこちを押したり握ったり、或いは、メスで軽く切ったりを繰り返す


次々と、全身が不可逆的に損壊されていくのを視て

僕の心の内に、絶望的な快楽の炎がゆらめいた



「気持ち良くなってんじゃない?」


君が耳元で云う

僕は瞼を降ろすと、違う、と答える


うっすらと

責めが、より激しいものになった事を感じた



「食べちゃおうかな……」


君が、僕の小腸を掴んで、いぢわるな視線を向ける

青褪めながら、僕は「其れは」「止めて」と叫んだ


腸が、舌でなぶりものにされていく



あちこちの切開箇所から、新しい血が溢れては散り始めた

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