宮原
地球の神神は退屈な地球に欲というものを備えさせた、人間と言う知的生物を創りあげた。
それは欲を欲した人間が争い、殺し合う様を眺めるため、楽しむためである。
土地、女、金、物、様々な欲が理由でどんどん膨らんでいく殺し合いに神神は大変満足されていた。
だが時と共に争いは少なくなり、平和な時代が続くことになる。
そんな平和を謳歌する人間達に神神は心底飽き飽きしていた。
そこで神神は思いついた。
我らの力を人間に与えればまた争いが始まるだろうと。
これは力を与えられた人間の物語である。
警察署に戻ってきた宮原、さっそく現場で得た証言や現場証拠を元に事件の整理を始めた。
宮原「人型の石が突然現れて暴れた?…そんなことあるのか?…たしかに石は散らばってたが…どう思う駿也?」
駿也「そうですね…普通に考えたらあり得ない事ですが…多数の証言があるので何とも言えないですね。」
宮原「全員がグルになって偽装しようとしてる線もある。」
駿也「それが一番あり得そうな線ですが…。」
宮原「あとは黒石だな。あいつは何か隠してる。今後の動向には注意した方がいい。」
駿也「黒石が深山を殺害して、仲間が隠蔽しようとしてるって可能性が一番高いですかね?」
宮原「それが一番濃厚だが、深山のあの顔の潰れ方は異常だった。…黒石が石を使って顔を何回も?…だが…そんなことを周りの仲間が黙って見てる訳もない…深山が全員から恨まれてた?…隠蔽しようとしてるにしても嘘が下手すぎる。」
駿也「まだ情報が足りないですね。明日また聞き取りと現場捜査しますか。」
宮原「そうだな…今日は少し整理して明日また情報を集めよう。」
きゃー!!
下のフロアからものすごい悲鳴が聞こえた。
宮原「なんだ?」
宮原たちは様子を見に行こうと廊下に出る。
女性の悲鳴と共に何人もの人が階段を駆け上がってきており何かから怯えて逃げている様子だった。
宮原はその一人を捕まえ尋ねる。
宮原「何があった?」
女性「武…武器を持った人が…暴れて…止めようとした人が刺さされて…。」
宮原はその情報を頼りに決断する。
宮原「相手は武装している。俺たちも応援に行った方がいいだろう。下の状況は分からないが俺たちも止めに行くぞ!」
悲鳴の中に発砲音も響いている。
宮原たちは急いで下のフロアに向かった。
遠くから犯人らしき人物の声が聞こえてくる。
犯人「殺っちゃうよぉ!」
宮原たちは足を速める。
現場に到着した宮原たちはその悲惨な現場に唖然とする。
何人もの人が倒れており生死不明の状態で、警察官が銃を構えているが足が震えており、今にも逃げ出しそうな雰囲気で対峙していた。
対峙している犯人は全裸で右手がランス、左手が刀の様な形で異形な姿をしており、腕には何か数字が記載してある。
犯人「そっちから来てくれるとはありがたいねぇ。」
その発言により宮原は我に帰る。
宮原「おい!武器を捨てろ!何が目的だ!」
犯人「これは捨てられないんだよぉ…目的だ?お前らを皆殺しにすることだよぉ。」
警察官「宮原さん!こいつに銃は効きません!他の署には連絡しました!どうすればいいですか?」
宮原「どういうことだ…。」
犯人「俺は神に選ばれたんだぁ生まれ変わったんだよぉ。恨みを晴らすためになぁ。」
宮原は銃が効かないとの情報を聞いて困惑していた。
駿也「宮原さん!きますよ!」
犯人「行っくよぉ〜。」
宮原たちは身構え、銃を持っているものは撃ち始める。
銃弾は粘土に撃ち込んだかのように身体に沈み、当たった箇所からは血も出ていない。
全く怯む様子がなく宮原の前まで突っ込んできた。
駿也「宮原さん!」
咄嗟に駿也が宮原の前に出て犯人を受け止める。
だが駿也の背中から犯人の手ランスが貫通していた。
駿也「宮原さん…逃げてください…。」
駿也は最後の力を振り絞り犯人を抑えている。
宮原は瞬時にこの状況を理解した。
宮原「皆下がるぞ!俺についてこい!」
宮原は外に向かい逃げる事もできたが、上の階に逃げた人たちが他の出口から逃げられたか確認するため、上に向かう事にした。
宮原「駿也…。」
宮原は警察署内に残っている人を犯人がいない別のルートから逃すため各階に人員を振り分けながら、一番上のフロアまで来ていた。
宮原「時間がない。迅速に動くぞ!」
宮原たちは一つ一つお部屋を確認して回る。
下からは悲鳴が聞こえてくる。
宮原「くそっ!」
そんな時、外から建物に向かって呼びかける声が聞こえてきた。
『中にいる犯人につぐ。この建物は包囲した。今すぐ武装を解除して投降しなさい。さもなくば武装した警察官を投入し貴様を制圧する。貴様に逃げ場はないぞ。』
宮原「応援が到着したみたいだな。お前らあとは任せた。俺はあいつの様子を見てくる。」
仲間「宮原さん気をつけてください。」
宮原は仲間に避難誘導を託し、犯人の様子を見に行く事にした。
犯人は一階にいた。
出口の方に歩いて向かっている、宮原は後ろからそっとついて行く事にした。
犯人は躊躇せず外に出て行く、そんな犯人に気づかれぬよう、宮原は外の様子を入り口付近から確認する。
外には多数の警察官、報道陣、野次馬がおり、犯人が出てきた事によりザワザワしていた。
『止まれ!お前が犯人だな!目的はなんだ!』
犯人は包囲している警察官たちの前で喋り始めた。
内藤「俺の名前は内藤正!警察官どもぉ!違うと言ってるのに20年も務所にぶち込み俺の人生奪ったぁ!無実だと言っても信じずお前らに奪われたこの人生!この恨みはお前らの人生を奪って完結するんだよぉ。」
そういうと内藤は警察官に突っ込んでいこうとしたが、宮原が後ろから内藤を羽交締めにし、警察官たちに伝える。
宮原「こいつに銃は効かない!みんなで動けない様に取り押さえてくれ!」
必要なことを簡潔に警察官たちに伝え、それを聞いた周りの警察官たちが動き始める。
だが内藤の身体が急に変形し締めが外れた。
その瞬間、宮原は腹部に強烈な痛みを伴い、腹部を見ると内藤の手ランスが腹に突き刺さっており、そのまま宮原の視線は地面に向かって進む。
ここまで読んで頂き本当にありがとうございます。
初めて書くので、読みにくかったり、わかりずらかったりしたかもしれません。
私はわからないことだらけで上手ではないと思いますが大目にみていただけると幸いです。
黒石の人物像が少しでも伝わってれば嬉しいです。
今後も時間のある時に少しずつ書いていく予定です。




