能力
黒石が働く工場に突如現れた石の異形。
何の意図か黒石を殴り、追撃をしようと動いていた。
吹き飛ばされた黒石が意識朦朧のなか、真壁達の活躍により、石の異形は粉々に割られた。
その後、黒石は目覚め、差し伸べた仲間の一人の手を意図せず潰してしまい、能力に気づいた黒石は自身の力に興奮していた。
工場から飛び出し、工場前の道路まで来ていた黒石。
自身の異様な力に興奮していた。
黒石「すげぇ…俺もついに進化したか。」
黒石は興奮冷めあらぬまま、全力で道路を走ってみることにした。
黒石「よし、いくぜ!」
凄まじい速さで黒石はコントロールできず、壁に激突した。
黒石「やっちまったよぉ…てか全然痛くねぇ。」
ものすごい勢いで壁にぶつかったが怪我もなく痛みもなかった。
黒石「黒すぎて怪我してるかもわからねぇな。これ血はどんな色してんだろうな。」
いろいろ疑問を感じていた所、近くの人が音を聞いて近寄ってくる。
女性「何がぶつかったんだろう?すごい音だったけど。」
女性は黒石の黒い姿を見て恐怖する。
女性「きゃぁぁぁぁぁ!」
女性は悲鳴をあげて全速力でその場から立ち去った。
黒石「流石にこの姿は人前だとヤバそうだな。」
黒石は廃車置き場があったのを思い出して、そこに向かうことにした。
黒石「まぁここなら誰もいないし、いろいろ試せそうだな。てかここまで3キロぐらいだけど30秒ぐらいしかかからなかったな。この速度にも慣れとかないとだからちょっといろいろ動いてみるか。」
黒石はいろいろな動きを試しながら楽しんでいた。
黒石「ちょっとは慣れてきたかな。にしてもマジで俺ヤバすぎ!黒いのはいったんおいといて。次は車でも殴ってみるか。」
黒石は車の前に立ち、殴る姿勢になり思いっきり振りかぶった。
その瞬間、ものすごい速さでパンチが繰り出され、殴った所は凹み、車は吹き飛んだ。
黒石「ヤベェ…世界チャンプ超えたなぁこれ。」
黒石は興奮して車に近づきパンチを連打していたが、突然それは訪れた。
黒石「あれ?全然パワーがないな…ん!?肌の色が元に戻ってる?」
黒石はその後も車を殴ってみるが先程の力はでない。
黒石「おぉい!まじかよ!どうなってんだよ!俺のパワーどこいった?」
その状況に黒石はかなり落ち込んだ。
黒石「はぁ…どゆこと?黒くないと力が出ないってことか?リミットがあんのか?」
黒石はどうやって黒くなったか、今一度、考え始めた。
黒石「たしか石の奴に思いっきり殴られてぇ…そこからが曖昧だなぁ。強い衝撃が必要なのか?…衝撃かぁ…どうしようかな?」
黒石は衝撃を受ければ何か起こると考え、試し始めた。
頭突きで衝撃を加えたり、自分を殴ってみたり、重っきりタックルしてみたりとその場で出来そうな事はあらかた試したが何も起きない。
黒石「衝撃が弱いのかなぁ?強い衝撃って何だ?…そうか!あれならいけるか。」
何かを思いつき黒石は近くの道路に行った。
黒石「ふふふ、車に吹っ飛ばしてもらえばあの状況の再現ができるってもんよ!」
黒石はより強い衝撃をもとめて大通りまで行き大型の車が走ってくるのを待っていた。
黒石「来たぞぉ!よし気合い入れろ!…まさか死なないよね…いやいやもう行くしかねぇ!」
黒石は勇気を振り絞り道路に飛び出した。
ドンっ!!キキィィィィ!!
デカい衝撃音とともにブレーキ音も鳴り響く。
黒石はノンブレーキのトラックに撥ねられ数メートル吹き飛んだ。
トラックの運転手が車を止め、トラックから降りて、吹き飛んだ黒石の方に駆け寄る。
運転手「おい!大丈夫か!生きてるか!まじでやっちまった…。」
その声に反応したのか黒石は起き上がった。
黒石「…おお…どうなった?…いけたか?」
黒石は自分の身体を調べ始める。
すると衝撃を受けた箇所にひびが入っていた。
黒石「おお!これは進化する兆候か!」
運転手「大丈夫…なのか?」
黒石「大丈夫っす!いきなり飛び出してごめんなさい!ではさよならぁ!」
そう言って黒石はその場をそそくさ離れていった。
運転手「俺はどうすればいいんだ…」
黒石は先程の廃車置き場に来ていた。
黒石「おおし!こっからどうすんだ?」
黒石が少し考え事をしていると何かが身体からぽろぽろ下に落ちていた。
黒石「何だこれ!?…おお!ひび割れたところからなんか皮膚か?剥がれてきてるな!俺怖すぎ!」
黒石は自力でひび割れた所から皮膚を剥がそうとし始めた。
黒石「何だこれ?全然剥がれねぇ…。」
自力で剥がそうと試みたが硬すぎてびくともしない。
黒石「ダメだこりゃ。まぁぽろぽろ落ちてきてるし…少し様子見てみるか。」
黒石はひび割れた部分、その他色々様子を見ながら待つことにした。
黒石「おお!だいぶ剥がれてきたな!黒くなってきたぜ!」
5分ほど経っただろうか、上半身は真っ黒になっていた。
黒石「よし!一発殴ってみるか!」
黒石は車の前に立ち重っきり殴ってみることにした。
しかし車はびくともせず吹き飛ばなかった。
黒石「なに!?この状態でダメなのか…どう言うことだ?…まだ足が黒くないからダメなのか?…待つしかないか。」
黒石は全身が黒くなるまで待つことにした。
そしてひびが入ってから10分ほどが経っただろうか、黒石の全身は黒くなった。
黒石「きたぜ!なんか力が沸いてくるなぁ。わかるぜぇ俺には!」
黒石は車の前に立ちもう一度思いっきり殴ってみる。
すると前の時と同じように車が吹き飛んだ。
黒石「おっしゃ!何となくだがわかってきたぞ。ひび割れてから10分ぐらいで黒くなって、また10分経つと元に戻るってとこか。」
黒石は何となく自身の能力についてわかってきた。
黒石「強い衝撃受けないと黒くなれないとかキツすぎだろ!しかもそこから10分かかんのかよ…長すぎ!使いたい時に使えねぇじゃねぇか!」
その使い勝手の悪さに黒石は少し落ち込んだが、すぐ立ち直った。
黒石「まぁ進化したことには変わりねぇな!ついに新人類になったってことか。ははっ。」
黒石は能力のことで頭がいっぱいで工場で起きたこと、痛覚がないこと、仕事のこと、数字のこと、真壁のこともすっかり忘れていた。
ここまで読んで頂き本当にありがとうございます。
初めて書くので、読みにくかったり、わかりずらかったりしたかもしれません。
私はわからないことだらけで上手ではないと思いますが大目にみていただけると幸いです。
今後は時間のある時に少しずつ書いていく予定です。




