ちゃんねる始動
模型店の撮影が終わり会社でミコミコとのコラボ動画の撮影になる。
移動の際に車内撮影もしたがニーナによる俺のピアノ演奏についての駄目出しというか愚痴なので面白味もなくボツになる予定。
ボソッと「二人目確定」と意味不明な事を呟いていたけどどういう意味なのか?
初心者用と言うか対象年齢の低いキットを使用しての行われる。
ランナーからの切り出し、素組、継ぎ目の消し方を教わった所で3時間経過してしまいタイムオーバーになった。
本日うちのちゃんねるの動画を公開するので動画を社員一同で鑑賞するのでケツか決まっているのだ。
予定日では下地の塗装まで教える所で終える事を考えていたそうだが俺のニーナも参加させる安易な考えやホワプラ制作の動画撮影に想像以上に時間が掛かった事が原因。
このままだと動画の完成度が低くなるので宿題と言う形で今回のコラボを終わらせ完成するまでコラボ継続する事になった。
「私はミコミコ送って言ってその足で会場に行くからね。
一時間後にTAXI来る様に手配してあるからトビーはシャワー浴びたり着替えたりしといて」
「お前も着替えしたりするんだろ?一緒に行けば良いんじゃないか?」
「こっちがコラボして貰っといて待たすのは失礼でしょう?
イイから言われた通り加齢臭消しときなさいよ!」
「酷え!俺に愛はないのか!?」
「愛ならある!良いからイケ!」
俺は軽く後片付けしてから言われた通りに行動した。
☆★☆★☆
車内撮影中
「お疲れッス!『スーパートビーちゃんねる』のニーナと」
「モケジョ『ミコミコちゃんねる』のミコミコです!」
「ここにミコミコがいるのはコラボの撮影が終わったので家に送るテイでトビーから離れました」
「その言い方だと何かあるんですね?」
「その通り!ちょっとした検証動画を撮ろうと考えてます。
実は現時点でコッチのちゃんねるは公開してないんですよ。
コレからリアルタイムで社員一同で鑑賞して慰労会じゃないですけど宴会するんですね」
「高級焼き肉なんですよね!」
「そう!で部屋にトビーが案内された時知らない女性が沢山いたらどうするか検証したいと思います」
「つまりドッキリですね?」
「うん!」
「笑顔が輝いてる、ニーナさんって好きな人をイジメて喜ぶタイプなんですか?」
「確かにそんな癖はあるけど親とか家族にはしないし人は選んでるよ」
「トビーさんは特別なんですね」
「うん!特別イジりやすい(笑)
ミコミコのお友達呼んでもらったりと協力してもらっています」
「お友達を呼ばせてもらいました」
「私もレイヤー仲間を招待してるんですけど素で動画に出てくれる人少なくて協力してもらいました。
では会場まで……せいの」
「「時飛ばし!」」
★☆★☆★
「今隠しカメラの設置が終わりました!
協力者の方々に簡単な自己紹介してもらいます。
先ずは頭悪そうな金髪の賢太郎」
「コレ入ります?」
「良いからやれ!」
「副社長の賢太郎です。これから動画に出る事もあると思いますのでヨロシクお願いします」
「次」
「撮影と編集を担当してるエンキミです。
ニーナの企画以外ではメインで撮影してます」
「これから女性陣に自己紹介です。
名前と誰に呼ばれたをお願いします!」
以降省略
「そろそろ獲物が来ると思うので居て当然な感じでお願いします。
私達は別室でモニタリングしてますので」
別室に入るとミコミコが待機している。
「あのう誰かが部屋に近づいてますよ」
「え?」
モニターを見ると特殊効果の田中さんが部屋に入ろうとしていた。
「田中さん呼んだっけ?」
クビを横に降る二人。
「もうトビー来ちゃうから賢太郎回収してきて!」
中略
「新名ちゃんこれどうなってんの?
スゴく驚いたんだけど!」
「トビー用のドッキリだったんですけど田中さんはどうしてココへ?」
「トビ君が最初の動画の出演者だから是非とも参加して欲しいと言われて来たんだよ」
「いつの間に仲良くなったの?」
「あの後トビ君から俺の仕事見学したいって連絡あって2回くらい飲みに行ったよ」
「ニーナさん!トビーさん来ました!」
ミコミコに言われてモニターを見ると扉前で覆面を被っている。
部屋に入るトビーは十人を超える女性達にお疲れ様ですと言われると一瞬ビクッとしたが
「今日は我社の動画初公開に来て頂きありがとうございます。
感想や至らない所があれば遠慮無い意見をお願いします」
そう言って1番奥の席に付いた。
何人かに質問されたが落ち着いて「スタッフが来てから御説明します」と繰り返していた。
これ以上動きは無いと判断して部屋に突入した。
「何んで普通に席座ってるのよ!」
部屋に入るなりトビーに攻寄る。
「?意味が分からないんだけど……」
小首を捻り本当に理解して無い様子。
「予約していた部屋に知らない女性が沢山いたらもっと驚くとかあるでしょ!」
「そう言えば女性ばかりだね」
「あっ!ドッキリだったの?
元々何人か呼ぶって話だったし挨拶もしてくれたから普通に関係者と思ってホストとしての対応しなきゃと思ってたよ。
この人数には少し驚いたけどな」
「なら少しはリアクションしなよ!」
「招いた側が醜態晒すのは失礼じゃないのか?
これは何のドッキリだったの?」
「予約していた部屋に知らない女性が沢山
いたらトビーはどうするのか?って検証ドッキリよ!
田中さんの方が面白リアクションしてたわよ!」
「なら検証結果はトビーはノーリアクションだったが田中さんは満点リアクションだったで良いんじゃない?
それよりも動画公開時間近いけど段取りはどうなってるの?」
私はため息つくと参加者にこれからの流れを説明した。
リアルタイムで視聴後は焼き肉を食べなら感想を聞いたけど次も見てみたいって意見が多かった。
この場所に来てボロクソ言う人は居なかったけどキャラ作りすぎって意見は少しムッとした。
それ私が作った覆面に対する文句か!?
この中で何人か動画クリエイターがいてコラボしたいと言ってくれたのがミコミコの友達だけだったのが寂しかった。
そんな中何を言われても楽しそうにしてるトビーを見て次こそはドギツイドッキリしてやろうと思った。
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