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ニーナと車内動画やってみた

 会社が本格的に動き出してから俺の生活に変化があった。

 健太郎の暴走で得た拠点何だか、もう一つの倉庫はトレーニング用に改造されていてボルダリングや各種バーベル、アマレス用のマット、サンドバッグ等色々用意してあった。

 ビルの3階には俺がトレーニングに集中できるようにと俺専用の宿泊施設もあるのでホテル暮らしを止めて拠点に移り住んでいる。

 今まで家事とか楽していたから大変だけどホテル暮らし前までやっていたから勘は取り戻すと思う。


 今日のスケジュールは夜に動画公開なので会社の皆で食事をしながら鑑賞予定。ついでに俺の誕生日を祝う(爆破無し)

 昼の予定は普通にロケでの撮影だ。

 エンキミは少し溜まっている動画編集の為、本日のカメラマンはニーナが担当する。

 俺とエンキミの場合は何を撮影するか細く打ち合わせするのだがニーナの場合は何をするか一切教えてくれないので油断ができない。

 先日は寝ているところをボディープレスされたしその前は超人は胃袋もスゴイはずとステーキを3キロ食べさせられたりと辛い思いをさせられる。

 いつもニーナとのロケは現地集合なのだが本日は会社から一緒にロケ地に向かうので少し不安だ……。


★☆★☆★


ニーナが出勤し社用車で目的地に向かうそうで昨日の内にナビの設定やカメラの設置は済んでいると自慢げに語っていた。

 どうせエンキミにやらせたくせに……。


「ナビはわかるけどカメラ?」


「車内でトークする動画って定番だし移動中も撮影出来てお得だからね!」


「なるほどニーナは賢いなぁ」


「大人ぶった言い方嫌いだよ(笑)」


「「アハハハハァ」」


 『白悪魔ホワイトデビル』の名言セリフぽいことで会話するのが俺達のお気に入りだ。

 エンキミもそうだけどホワデビ切っ掛けで仲良くなれたから、あの名作にはマジ感謝!


「今日は何の撮影なんだ?」


「それは現地に着いてから説明するよ。

突然企画を説明したときのトビーの表情とかリアクションをおさめたいからね」


「表情って……俺、覆面マスクしてるんだけど」


「目とか口の変化だけでも十分伝わるから大丈夫よ!」


「そういうもんかね?

しかしニーナがちゃんとデレクターしてて驚いたな」


「あのねレイヤーって衣装着てモデルの真似事するだけじゃなくて魅せ方とか考えているんだから当たり前の事だよ。

ここで話してもお金にならないからサッサと行くよ!」


 ウチの会社では動画の視聴数にかかわらずプロデュースする毎に一本数万支払う事にしている。


「じゃあ覆面して運転してね」


「警察に止められるわ!

しかも緑のウイッグしたお前がいたら余計にだ!」


 本日のニーナの服装はホワデビシリーズの中でも人気の高い4番目の改造人間。

 彼女はカメラに映らなくて撮影時はコスプレしている。


「それはそれでネタになるからOK!」


「はぁ……今日はニーナの仕切りだから従うけど警察に止められたら責任者として対応しろよ」


「それは当然だから任せといて!」


 そう言って助手席に乗り込んだ。

 俺も運転席に乗り込みシートベルトをした。


「カメラは?」


「今スイッチ入れるよ……カメラOK!」


「挨拶してから車を走らせる感じで行こうか?」


「OK!」


「皆さんお疲れ様!超人トビーと」


「レイヤー兼デザイナーのニーナです」


「今日なんですけどロケ地に車で向かっているんですけど」


「動画の定番ドライブトークに挑戦します!」


「でトークのテーマはどうする?」


「私とトビーの関係性とかで良いんじゃないかな?

私、何度も登場してるし視聴者も気になる人いますよね♪」


「出会ったのは1年前に英会話スクール」


「お互いに浮いていたよね(笑)」


「俺だけ明らかにオッサンで平均年齢上げていたし」


「私の見た目が外人なのに生徒の席に座ってるしね♪

お互いの第一印象でも話す?」


「イイね!折角だから英語で会話しようか?」


「それは面白いね!でも字幕入れるの大変そう♪」


「それは賢太郎とエンキミが頑張ってくれるよ(笑)」

(以下英語で会話してると思ってね)


「俺からニーナの第一印象はモデルが何でこんな所に?って思ったけど英会話スクールにいるって事は学ぶためなんだろうなって」


「察してくれてたんだ?」


「俺も見た目がハーフぽいと言われてたからシンパシー見たいの勝手に感じてた。

覆面してるから視聴者さんには伝わらないけどね」


「トビーは堀が深いしパッと見ハーフと思えないことないかな?」


「そっちの俺の第一印象は?」


「あっオジサンも習いにくるんだってシンプルに思ったかな?少し疲れてる風に見えてたけど目はやる気に満ちていた印象は残ってる」


「最初に会話したの覚えてる?」


「挨拶以外?」


「そりゃそうでしょ挨拶から世間話になるなら兎も角俺達はそうならなかったでしょ?」


「スクール終わって近くのハンバーガー屋で話したんだよね?」


「そうそう、俺とエンキミ……今更だけどエンキミっていつもカメラマンしてる彼ね」


「そういうの大事だよね♪」


「話戻して……そのエンキミとホワデビでイチオシのキャラについて話てたら」


「私が乱入した(笑)」


「私も仲間に入れてーってイキナリ俺達の席に座って(笑)」


「今日のコスのキャラが好きだってまくし立てたよね♪」


「それでイッキに打ち解けて3人でつるむようになったよね。

あの時はまさか同じ会社で働くとは思ってなかったけどな」


「同じ会社でってのは同感だけど長い付き合いになるとは感じてたよ♪」


「そうなの?」


「私、トビーって好みのタイプだったし(笑)」


「マジで!?」


「でもトビーって鍛え上げてカッコよくなったから好みから猛スピードで好みから外れていった(笑)」


「なんだよ!告白されたかと思って一瞬浮かれたよ(笑)」


「でもトビーの子供を産みたいくらいの気持ちはあるよ♪」


「マジ!?」


「3回くらいフッて最後に土下座してお願いしたら良いかなって(笑)」


「意味がわからない感情だな!」


「女心って複雑なんだよ?」


「男と女は同じ人類であっても全くの別な生き物だから理解しようと心掛け続ければならないか……」


「イキナリ哲学!?誰の言葉?」


「昔に占ってもらった手相のおっちゃんの言葉」


「何で今言うの?」


「ちょっとインテリぽくしたかったんだよ!」


「高卒なのに?」


「それこそ今言うなよ!」


 こんな感じで会話しながら目的地に着いた。

 コレを見た視聴者さんは面白いのだろうか?

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