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 20✕✕・4・◯△ 後楽◯ホール『ゴールドどんたくへの道』開幕戦の直前ハーツ・ライオンがZIPANGヘビー級の挑戦権を自身の推薦選手に譲る事を発表した。

 情報はそれだけで真相などは明かされなかった。


「本当に巫山戯んなライオン!

前哨戦無しでドームでタイトルマッチにムカついているのにドタキャンとかZIPANGを舐めてるのかよ!

会社も会社だよ!

何でこんな無茶苦茶を認めるんだよ!!

こんなタイトルマッチはヤラないぞ!」


 遠藤次郎は怒り苛立ちを隠さなかった。

 若手ゴールデンエイジが宥めるも機嫌はなおることなくメインイベントの時間になる


「はぁ?何で俺達が先に入場なんだよ!

オレチャンピオンだぞ!!

対戦相手タイトルマッチに関係無い『青木水軍』だぞ!

タイキとリックがタッグ王者だからか?」


「今日、遠藤さんと組む山伏さんと阿久津さんがタッグ王者に挑戦するから前哨戦だからでは?」


「会社はヘビー級王者はタッグ王者より下にみているのかよ!」


「ドタキャンの件でイラついてるはわかりますけど落ち着いて下さい!

普段なら気にもしないことを気にし過ぎです!」


 若手が宥め本日タッグを組む先輩二人に諭されようやく落ち着きを取り戻す。


 時間になり先輩二人が入場し遠藤は単独で入場する。


 終わるとタイキ&リックの『Dキルス』が入場すると会場が暗くなった。


 スクリーンにハーツ・ライオンが映し出された。


「ハロー日本のファンの皆さん

『スーパースター』ハーツ・ライオンだ!

今回の挑戦権の事をエンドは怒っているだろうかな……。

オレサマが推薦する選手は今、世界で1番勢いのある男だ!

エンド、コイツが現れたらお前はオレサマの靴を舐めて感謝するだろうさ」


 そして某テーマパークのパレードで使われそうな曲が流れると会場は騒然とする。

 世界広しとはいえこんな曲を使う選手は1人しか居ない。


 アイとミコミコが花道から現れるとボルテージがあがり、二人がトビーを呼び込むと会場のボルテージはMAXに!


 いつものパフォーマンスをしリングに上がる。

 いつの間にか持っていたマイクを振りながら音楽を止めるように指示を出す。


「皆さん、お疲れ様です!

クルーザー級トーナメントに参加したのにハワイアンヘビー級王者として帰国したトビーです!」


 笑いと拍手がおこる。


「チャンピオンに指名されたからありとあらゆるコネを使ってこの場にいる。

よぉ、チャレンジャーが俺で不服かい?」


 遠藤選手はマイクを使わず「ない!」と答え先輩達に先発を任せてくれと意思表示すると引き下がる2人。


 トビーも何度も頭を下げ先発を願い出る。

 そしてゴングが鳴り2人の王者が手四つの体制からオーソドックスな攻防から次第にエルボー合戦、激しく打ち合いになっていく。


 交互に撃ち合うごとに歓声が上がっていたが両者がヒートアップすると観客を引かせ置き去りにして行く。

 流石に不味いと感じた両陣営から引き剥がされ強制的に交代タッチされる。


 2人はコーナーに引っ込み試合を見守る。

 トビーがミコミコに何かを言うと頷き遠藤選手の所へ。

 試合に集中している遠藤にトビーの伝言を伝える。


「命拾いしたな優しい先輩達に感謝しな人造人間フランケン


 すぐさま頭に血が登り「それはコッチのセリフだ!」と叫び対角線のトビーを睨む。

 ミコミコは去りアイがやって来て


「チャンピオンとあろうものが試合を邪魔したらいかんだろ。

何カリカリしてるの?男の更年期障害?」


 遠藤の苛立ちはピークを迎えコーナーエプロンから降りてトビーの元へ向かおうとするもそれに気が付いた若手が数人がかりで止める。

 そこへトビーがブランチャーで飛び掛かる。


 試合展開としては普通のタッグマッチにトビーが遠藤をおちょくる展開でタイキが山伏からホールを奪い試合終了した。


 王者タイキ組はベルト挑戦者に見せ付け「負けた奴は帰れぇ!」とリングから追い出すとマイクをとり。


「トビオ、試合終わったからじゃれてないで戻ってこい」


 親子で若手に取り押さえられた遠藤を煽っていたトビー達はリングに上がるとマイクを渡される。


「後楽◯ホール!改めてましてハワイアンヘビー級王者のトビーと」


「『バニー✕ばにー』のアイと」


「ミコミコです」


「「「ヨロシクお願いします」」」


「実は、実は俺、初タッグマッチでして緊張して上手く出来なかったですが、このシリーズ中に少しでも成長して再び後楽◯に帰って来ます!

皆さんはどうしてライオンから挑戦権を譲られたのか疑問に思われた方も多いと思いますが詳しい事は俺のちゃんねるで(笑)」


 会場から拍手


「技担当のリックさん、危険担当のタイキさん、お金担当の俺とスゴくバランスの良いチームだと思います!

ゆくゆくは3人でベルトを巻きたいです。

あっ自分は青木水軍じゃないですけど(笑)

最後にZIPANGヘビー級ベルトを巻くまでこのシリーズの俺を応援して下さい!」


 3人は大拍手と歓声に包まれならバックステージに引き上げるのであった。

読んで頂き感謝感謝\(^o^)/

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