2話 イケメン出現
毎日20時投稿を目指していけたらと思っています。
俺は広間の様なところに案内された。
「どうぞお入り下さい」
言われるがまま部屋に入ると一斉に視線が飛んできた。
「柊、大丈夫か?」
そう言いながらこちらに駆け寄って来たのはクラス1の爽やかイケメン、白星優希。
顔だけでなく性格もイケメンで、運動神経抜群、頭脳明晰の完璧マンだ。
「ああ、休んだおかげでバッチリだ」
「そうか、それならよかった。今みんなでジョブとスキルの確認をしているんだ。柊のも教えてくれるかい?」
「いいぜ。と言っても俺はただの一般職だけどな」
そう言いつつさっき見た鑑定結果をそのまま伝える。
「へえ、シーフなのか。補助職はあまり数が多くなかったから助かるよ」
「そう言ってもらえるとありがたいな。俺にも他の奴らのジョブやらスキルやらを教えてくれるか?」
「勿論だ。おーい、みんな!こっちへ来てくれ!」
わらわらとクラスメイトが集まって来た。
「遥!いきなりぶっ倒れるなんて大丈夫かおい?」
「柊くん、平気?」
「いきなり倒れて」
「知宏、天音、心配すんなって。びっくりしただけだ。そんなことよりみんなの強さを教えてくれよ」
「おう!俺はエレメンタルマジシャンだぜ!いろんな魔法が使える!」
「わ、私はスピリットマジシャンで、私も色々な魔法スキルを覚えてるみたい」
まさか幼馴染の布瀬知宏と西園寺天音の2人ともが魔法使いとは。
しかも……。
「上級職か?」
「勿論だぜ!やっぱり溢れんばかりの俺の才能には普通のジョブは似合わないっつーか?」
「あ、うん。私も一応……」
うーむ。
ここは幼馴染のよしみで2人で俺を介護とかしてくれないかなあ。
「ふむふむ。他の人のは?」
「おう、なんと先生はバーサーカーだぜ。流石だよな」
「あと寧々ちゃんは聖女なんだって。すごいよね〜」
あの婚活魔人九条朱音と呼ばれている先生がバーサーカーか。
………とてもしっくりくる。
それに皆森はあだ名通りのジョブだな、すごい。
それからみんなのジョブやらスキルやらを聞いた俺。
他にもジェネラルとかドラゴンナイトとかいた。
白星から聞いていた通り戦闘職がほとんどだった。
生産・補助職はコックとか鍛治とか。
そしてジョブの被りはないらしい。
それだけジョブの数が多いってことか?
そして透視スキルを持っている奴はいなかった。
一安心、かな?
実は受験生なんやで(ボソッ)