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1話 鑑定という名の主人公紹介

世界設定の大雑把な話があるので少し長めとなっております。

 再び目を覚ました俺の視界に入って来たのは豪華な天井。


 ………。


 夢じゃなかった………。


「お目覚めになりましたか」


「んぐえっ!?」


 声のした方を見るとメイドさんが立っていた。


「気分はいかがでしょうか」


「え、あ、大丈夫です、多分」


 実際俺の体はとてもスッキリしていた。


 なんかすっごい身体が軽い。


 まあそれは置いておこう。


 今大事なのは現状把握だな。


「えーーっと、どんな状況なんですか、これ?」



「はい、遥様が気を失ったあと、遥様を医務室へお運びし、介抱していました。その間他のクラスメイトの方々へはこの世界とこの国についてのご説明と、皆様のステータス確認をしておりました。」


「ステータス確認?」


「はい、この世界にはステータスと言うものが存在します。説明するより実際にご覧になられた方がわかりやすいでしょう。」


 そう言いながらメイドさんは水晶のようなものを取り出した。


「こちらの鑑定石に手を触れて下さい。貴方のステータスが表示されます。」


 ……毎回展開が早いと思うのは俺だけか?


 そう思いつつ流されるまま鑑定石とやらに手を置いた瞬間、ブォンという音と同時に画面みたいなものが出てきた。




 名前  ハルカ・ヒイラギ


 年齢  17歳


 身長  151cm

 体重  39kg


 ジョブ  シーフ


 スキル  《スティール》

 《トラップサーチ》

 《スニーク》




 おおっ本当に出た。


 ていうか身長体重まで出るのか。


 鑑定したら太ったかどうかすぐバレるし必死になってダイエットしてる人とか多そうだな。


「シーフですか……。」


 メイドさんがそう呟いた。


「えっシーフってまずいんですか?」


「いえ、そういうわけではありません。ごく普通の一般職です。ただ正直な話を申しますと、クラスメイトの方々の約半数が上級職、もしくは希少職でしたので期待をしていなかったと言えば嘘になります。」


 ふーむ。


 web小説とかのテンプレだと1人だけ最底辺職とかになってそこから成り上がる感じが多いけど普通のやつらが結構いるな。


 こうなると俺はモブになるな。


 うん、目立つとクラスメイトからイジメられたり王様から処刑とかされかねんからな。


 下手なことはしないようにしよう。


「シーフの特徴は?」


「はい、シーフは戦闘では味方を補助するジョブです。敵を撹乱したり、武器を奪ったりなどします。ですが主な役割はダンジョンでのトラップ発見・解除になります。」


 思った通りのシーフって感じだな。


「ダンジョンって?」


「はい、それについてはこの世界についてと共に説明したいのですがよりしいでしょうか?」


 それは願ったりかなったりなので俺は即座に頷く。


「はい、それではご説明させていただきます。この世界はーーー」




 整理すると、この世界はオルマリアという名前で剣と魔法のファンタジー世界だそうだ。


 そして魔王が世界を征服するため魔族と魔物を率いて人族の国を攻めて来たとか。


 魔王の軍勢はとても強力で、人族には敵わなかった。


 頼みの綱の亜人達も、魔王を恐れて外界との交流を遮断し鎖国状態なのだと。


 そして絶対絶命のピンチって時に神様からお告げがあったと言う。


 内容はごく簡潔で、「この世界ならざる者達の力を持って魔を退けるがいい。」と言って王様に他の世界の人を召喚する儀式の方法を授けた。


 そんな訳でその儀式を即実行、召喚させられたのが俺達だという訳だ。


 ………。


 これってもしかしなくても日本に帰れないよなぁ………。


 あ、でもクラスメイトの誰かが空間魔法とかで帰れるようになるかもしれないな。


 ポジティブに考えていこう。


 そうと決まればまずはそのクラスメイトに会うのが先決だな。


「大体の事情は把握しました。とりあえず、クラスメイトに合わせて貰えませんか?色々と話したいこともあるので」


「はい、かしこまりました。ご案内しますのでついて来て下さい。」


 そう言って歩き出したメイドさんについて行く。


 他の人の能力はどんなものなんだろうな。


 ……透視とかあったりして。


評価を、ぜひ評価をおおおぉぉぉぉ!!!

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