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親子の再会

あれから数日が経ち、遂に外交団の派遣日が来た。


大帝国病院


「では、出発のため移動しますが忘れ物などはないですか?」


「こ、これは東郷殿ではないですか。はい、問題ありません。」


「私も問題ありませんわ」


「では、行きましょうか。これから驚く事が色々ありますが気にしないで下さい。疲れてしまいますので。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「何だこれ!?」


早速病院の外でリムジンを見て驚いていた。これじゃあ、海軍基地入ったら倒れるな。はぁー。


その後、東郷と辺境伯を乗せたリムジンは基地に向けて出発した。


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リムジンは、しばらくして海軍基地内に入った。そこには、超大和型を含む戦艦やジェラルド級の空母、イージス艦などが停泊していた。因みに超大和型は、東郷が浪漫を求めて作らせた超大型兵器計画の1号だ。


「それにしてもあっちの世界じゃこんな光景見られないだろうなぁ」


と呟いていると、


「何だあれは!?あれは鉄で出来ているのか?」


こう聞かれるのも無理はない。何せ技術力が中世と同じなのだから。それに作らせて自分自身でさえ驚いているのだから。


「はい。ほぼ鉄や特殊な金属で出来ております。機会があればお見せしますが今は、時間がないので先を急がせて頂きます。」


また、しばらく走っていると目的の艦艇の前に着いた。そこにいる艦艇は、潜水艦のオハイオ級原子力潜水艦だ。


「さて、それではティルピッツ王国に向かいましょう。」


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ティルピッツ王国 ユーピテル領


「まだ見つからないのですか?難破してから4日は、立っているのですよ。そ、そんな」


「どうか落ち着いて下さい。アリシア嬢。もしかしたら他国の船か商船に助けられて他国にいる可能性もあります」


「そんなんだったら、もう連絡が来ていても可笑しくないでしょう!」


「確かにそうかもしれませんが、可能が残っていることも考えなければ」


この時アリシアは、これから孤独な人生を生きていくことを考えていた。


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ティルピッツ王国 王城 執務室

「まだ、辺境伯は見つかっていないのか?他国からも何の連絡もない故、これは一大事だぞ。捜索船を増やしたまえ。」


「は、はい!早速!」


なんてことだ。辺境伯がいなければ戦争が起きた時にどう対処をすれば良い?国内で1番兵力がある領の領主がいないとなっては、帝国に戦争を仕掛けられたら何も出来ないぞ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ブリタニカ帝国 皇城


「何?それは、本当なのだな。」


「はい!数日前になりますがユーピテル辺境伯の乗った船が難破し、行方不明になっているそうです。」


「フフフ。遂に我が帝国が軍を差し向ける時が来た様だ。すぐに軍隊の派遣用意をしたまえ。準備が整い次第、宣戦布告をする!」


「は!我が帝国に勝利を!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「それにしても東郷殿の国の船はすごいな。まさか海中を移動できるとは。」


「お褒め頂き光栄です。しかし、これは他国にあまり知られる事は望ましくないので秘密にして頂きたい。」


「それはもちろんだとも。私だってこの様な技術が他国に知れ渡っては欲しくないからな。」


カチャ


「東郷閣下!陸が見えて来ましたのでゴムボートになる用意をお願いします。」


「では、行きましょうか。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


潜水艦から積荷を下ろし潜水艦を隠し終わり、東郷達は辺境伯邸へと向かっている。


「ここから辺境伯邸までは近いのですか?」


「ええ、戦争の際にいち早く発見や連絡が出来るようになるべく海の近くに屋敷を構えております。もうすぐ見えてくるはずです。」


辺境伯の言った通り海に近く。潜水艦を降りた位置から5kmほど離れた丘上に屋敷があり、とても大きなものだった。その上、屋敷の周りには兵士が見張りをしていた。その内の一人がこちらに気づき数人で近づいて来た。


「みんな迷惑をかけたな!」


『辺境伯様!みんな心配しておりました。』

「それで、後ろの方々はどちら様でしょう?」


「この者たちは、漂流していた私を救ってくれた者たちだ。」


と、会話していると屋敷の方から声が聞こえて来た。


「お父様ー!お母様ー!」


声の主は、叫ぶセリフからするに辺境伯の娘だろうと推測した。辺境伯の娘は、母ゆずりの水色の髪で瞳は父ゆずりの赤色で綾波レイを西洋風にアレンジした様な顔立ちでとても綺麗で可愛かった。


「迷惑をかけてすまなかったな」

「大丈夫でしたの?泣きそうになっていますよ」


「だって、船が難破してから数日も立っているのですよ。心配せずには入られませんでした。」


『そうか、それはすまなかったな。』


感動の再会を眺めていると辺境伯の娘と目があった。


「そういえばそちらの方々は誰ですの?」


「こちらの方々は、私達を助けてくれた人たちだ。」


「そうですの。それは、ありがとうございます。」


「いえいえ、助けたのは私の知り合いですから。」


ここで部下と言ってしまうと位が高い人だと分かってしまうからあえて知り合いということにした。


「謙遜なさらなくても。」


「いえいえ、それにマルクスさんにはあるお願いをしましたので」


「そういえば、そうだったな。アリシア、今度から東郷殿も学園に通うことになったから一応挨拶をしなさい。」


「改めまして、アリシア・ユーピテルと申します。」


「では、私の名前は東郷 尊人と申します。よろしく!」


「では、早速ですまないが明日王都に向かおうと思います。ですので準備をお願いします。後、王都のエリシオン学園は大陸6つの国にある12の学園のうち最も難しい故、対策をした方が良いと思います。では、失礼します。」


「じゃ、早速明日に向けて準備をしようか。」





















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