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夜想曲  作者: Harry
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『夜想曲』

『 夜想曲 』


昨日僕は 君を殺した 誰よりも愛する君を殺した

憎しみに満ちた君の瞳は“バカね 愛なんてどこにもないのよ”と 僕の心を突き刺した


昨日僕は 神に会った 雑踏にまぎれ埋もれていた

侮蔑に満ちた彼の瞳は“愚かな 正義なんてありはしないのだ”と 僕の心をえぐりとった


昨日僕は 希望を捨てた 薄暗い部屋でかがみを見つめて

絶望に満ちた僕の瞳は“くだらない 自分なんてどこにもいないんだ”と 僕の心を握り潰した


闇が生んだ光に焦がれ 偽りの幸福に魂を委ねる

そこは光なき 永遠の生命の眠る世界

そして哀しむことなき 夜想曲のしらべに謡う


昨日僕は 罪を拾った 聖なる国の聖なる丘で

歓喜に満ちた悪魔の声は“バカめ おまえは一人で踊っていたのだ”と 僕の心を連れ去った


昨日僕は 君を殺した 僕の心の君を殺した

血まみれになった僕の心は なにも感じられぬほどに つよくなった


哀しみと狂気の果てに 人はなぜ生きるのか?

憎しみと驚喜の果てに 人はなぜ存在するのか?

見え透いた痛みを抱いた 心という名の幻想の空洞

性欲は愛を謡い上げ 神託は真理を捏造する


儚き御霊を幻想に捧げ 幼きこころをひた隠すケダモノたちよ

永劫に回帰する夜想曲の旋律に包まれ 甘美な夢想を繰り返すがいい


今日僕は 命を捨てた・・・




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