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私は《僕は》それでも愛してる  作者: 君を愛する僕
2/5

2 幸福でとても満たされた日々

※この小説は一人称で進みます

※この小説は固有名詞である名前が無く普通名詞である言葉を使い進んで行きます

※誰が喋っているのか分かりやすくマークを振っています。

 ♪私

 ♀姉

 ♂兄



不幸は何の音も無く何の前触れも無く訪れる。

昨日幸せだった一日、今日も何も変わらぬ幸せな一日の繰り返し、、、

毎日当然繰り返す一日、一日、けれど、、、

明日は同じ(幸せ)とは限らない、、、、、




チクッ、、、タクッ、、、チクッ、、、タクッ、、、チクッ、、、タクッ

時は止まってくれないし戻ってもくれない




貴方の明日は、、、幸せ(不幸)、、、ですか?






タンタンタン、と誰かが階段を上がって来る、、、、、




♪(兄さん達が帰って来た?かな・・・あっ、そうだ)




私は、思い付いた事を実行するためにある場所に向かった。


タンタン、、、ガチャ



♀「あら・・・さっきまで居たようだけど、何処へ行ったのかしら?

  あの子・・・」



と辺りをキョロキョロと見渡す姉だが、(わたし)の姿は見つけられない。

兄はそそくさ姉の横をすり抜け冷蔵庫の前へ、そして購入した物を冷蔵庫にしまいながら姉に聞いた。



♂「なんだ居ないのか?トイレにでも行ってるんじゃないのか、それより飯の支度

  をしようお腹が空いたからな」



そういって兄は鍋に水を入れ火にかけ、もう野菜を切っていた。



♀「そうね、じゃあ・・・」



と姉は考え込む様な仕草を見せながら私の所へやってくる。

そこは、、、兄がご飯の支度を行っているキッチンの下の収納入れ、、、


取っ手に手を掛け、開ける、、、、、



♀「貴女にも手伝って貰おうかな?かくれんぼさん、こんな所に隠れて・・・

  んふふ、誰に似たのかなぁ~?」



と言いながら姉は私の前に座り首を傾けている、同じ様に腰を落とす兄、困った様な笑顔を私に向けながら言った



♂「お前に似たんだろ小さかった頃はお前がかくれんぼ、かくれんぼって煩くて

  しょちゅうしてただろ。で、お前は妹みたいになんでこんな所に隠れてん

  だ?って所に隠れたじゃないか。あの時俺がどれだけ探した事か・・・」



と言いながら、腰を上げまたご飯の支度に取り掛かる姉は考え込む様な仕草を見せる、すると



♀「あぁ・・・そんな事も・・・あったのかなぁ~?で結局、私を見つけられずに今にも泣きべそ掻きそうになって、大声でどこ~どこ~っていってたんだよね~うふふふっ」



姉はその時の兄がとても愉快だったのか高々にお腹を抱えながら笑っていた。

そんな姉に兄は少し顔を赤面させながら怒鳴る。



♂「おいっ!?大泣きなんてして無いだろ・・・」



♪「大泣きしたの?兄さん・・・」



♂「あぁどっかに居なくなったんじゃないかってくらいに居なくて、

  で・・・・・っていやっ!大泣きしてねーぞっ!嘘言うなよ、お前!」



♀「えぇ~と大泣きしたなんて言ってないわ私、でもハッキリ貴方の顔覚えて

  いるわ。鼻水垂らして片手で目を擦りながらね」



♂「いいや、俺はそんな事記憶に無いね。お前の勘違いだ

  断じて大泣きなんかして無い!」



トントンザクザクトントントンザクザクザク




♪(兄さん・・・大泣きしたんだね自分で言っちゃったよ?後その言い方じゃあ

  鼻水垂らして片手で目を擦ったって事肯定しちゃったよ。それにしても

  喋ったり怒鳴ったりしているのに手はキチッと動いているんだよね、、、

  手だけは・・・・・恐ろしい)




兄と姉が言い合いしている中、私は兄の手について考えていたのだった、、、。



♀「はいはい鼻水は垂らしてません、大泣きしてたんだよね?」



まだ言い争いが勃発していたのかと視線を二人に向けると兄はこれ以上議論しても姉には勝てないと思ったのか早々に切り上げた。




♪(あ、また負けた。兄さんは姉さんに口で勝った事一度も無いから姉さんに頭が上

  がらないね・・・一生)




と私は思う、姉さんが風邪で寝込んだ時でさえも勝てた時が無い。



♂「もう・・・いいよ・・・それよりお腹が空いたんだ俺は。もう好きにしてく

  れ、かくれんぼ娘もそこから出て来て手伝ってくれ」



ともう力尽きたと言わんばかりに肩を落としながら私に言ってきた、が、、、



♀「手伝えって言っても、もう終わっているじゃない・・・」



♂「あっ・・・」




そう姉と同じ所をみると鍋に入れる食材がもう全て切り終えた後だった、それもとても綺麗に姉と言い争いをしながら手だけはやはり動いていたのだ




♀「時々恐ろしいって思うわ、その、特技?目で見るのでなく心で見る・・・とい

  うか感じるって言うのかしら」



と口では凄いと言っているが目が笑っている。



♂「普通に目で見てるわ・・・大体心で見るって何だよ、ワケわからん。感じるに

  至ってはもっと分からん、何だ感じるってオーラでも出てるのか・・・・・

  で、お前は何をしているんだ・・・両目見開いて食材を仰視してるけど・・・

  何か見えるのか?」



そう言う兄の目の前に、兄の言ったとおり両手で瞼をこじ開け目を大きく開いてじっと食材を見ている私がいた。



♪「感じる事が出来なかったから見開いてみたら見えるかなって・・・

  こう・・・」



と言いながら私はそのまま兄を見つめたまま首を傾げた。

今の私の姿はとても滑稽か奇妙かのどちらかだろう、と思う。



♂「・・・なにが?」



と言う兄は顔がにっこりとしている、、、怖い。



♪「・・・オー・・・ラ?」



バシッ



♪「あてっ」



♂「馬鹿か、んなもん見えるか」



と言う兄を見つめながらデコピンを食らったおでこを擦っていた。



♂「お前もお前だ、妹にしょーもない出任せを吹き込むなよ」



♀「たぁっ!信じるとは思わなかったのでもあの子が可愛かったから良いじゃな

  い、素直に私の言う事を信じちゃって可愛い子」



と言う姉は同じく食らったおでこを擦りながら私に言った。




♪(姉さん赤くなってる、私よりも強くデコピンされたんだ)




♂「良い訳有るかっ将来が心配なだけだ。おい素直に信じるな、なんでもホイホイ

  信じたら切りがねえし世の中いい大人ばっかじゃないんだ」



♪「世の中にはどんな大人がいるの?」



♀「ちょっと兄さんそんな言い方じゃ誰も信じるなまず疑って掛かれ、なんて言っ

  てるみたいよ。あのね世の中には兄さんが言ったみたいに良くない大人が

  いるのでもねその反対の良い大人だってたくさんいるわ」



♪「反対の良い大人・・・」



♂「お前のその教え方もどうかと思うぞ、何だよその反対の良い大人って何処にい

  るって言うんだ。疑う心と見極める目を持てって言っているだけだ。

  はぁもうこの話は終わりださっさと飯にしようどんどん冷めちまうだろ」



そう言われ私も姉もご飯の支度をする事にしたのだった。

今日のご飯は鍋だ、鍋は美味しい。

色んな具材の出汁や甘味旨味がでる、、、、、

うん美味しかった。




内容が決まらず投稿が遅れてしまいました。

すみません

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