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決着

 押している。俺はそう思いながら剣を振り続ける。アカネのHPバーは三割程。対して俺は四割。このままいけば俺の勝ちだ。一気に押し切る。


 そう思った次の瞬間、剣を弾かれる。流石重量級片手剣だ。


(マズッ……)


 感心している暇はない。俺が焦った瞬間、彼女は俺の左手首を掴んだ。そしてそのまま体に引き寄せられる。そして、彼女は俺の顔を自分の顔に近づけると、耳元で呟いた。


「しゅうや……」

「し、篠宮!」


 脳内で何かが弾け、心臓が大きく脈立つ。俺が驚いて腕を振り払うと、その隙を突かれ、攻撃を食らう。HPバーが削れ、俺は大きくバックジャンプする。


「お前……卑怯だぞ!」

「集中を欠いたお前が悪い!」


 俺が叫ぶと彼女はそう返してきた。本気だ。あいつは俺を倒す気でいる。ていうか男子の心を弄ぶとはなんてやつだ。


 俺はもう一度地面を蹴り、彼女に接近する。Pゲージを溜めながら突っ込み、剣が青いライトエフェクトを纏った瞬間、彼女は俺の剣の間合いの僅か外。その瞬間、彼女は俺に急接近した。


(なにっ!)


 間合いを見切られた。そう思った次の瞬間、青いライトエフェクトを纏った彼女の拳が俺の腹に直撃した。腹に凄まじい衝撃が生まれる。


「ぐはっ!」


 一撃を食らって吹っ飛ばされる。まさか一回のデュエルで二発も腹に攻撃を食らうとは思っても見なかった。HPは残り一割。立ち上がって正面を見ると、篠宮はもう既に距離を詰めてきている。


 ここで勝負が決まる。俺はそう思って剣を振る。剣と剣が衝突し、火花が飛び散る。再び乱打戦。二人の剣はそのままの徐々に速度を増し、金属音を奏でる。


(まだだ……まだ足りない……)


「うおぉぉぉっ‼︎」

「はあぁぁぁっ‼︎」


 二人の雄叫びが交錯する中、一瞬、俺の剣が彼女の速度を上回った。その瞬間、俺の剣に赤いスパークが迸り、俺の中の最大最強の一撃がアカネの剣と衝突した。


 一際大きな金属音が鳴り響き、俺の鼓膜を揺する。俺の剣は半分から先がなく、なくなった半分は宙を舞っていた。俺の剣は折れた。


「はあぁぁぁぁぁっ‼︎」


 硬直する俺に青いライトエフェクトを纏った剣をアカネは振り下ろした。凄まじい衝撃を受け、HPバーが凄まじい速度で削れ、やがてゼロになる。その瞬間、俺の体は爆散した。


 You are dead


 消滅したその手で俺はその文字を何度も触れた。

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