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訪問

 電車を降り、駅から歩いて十分。俺達四人は蒼ヶ丘高校の校門前に並んで立っていた。


「ここが、蒼ヶ丘」

「紅ヶ丘と同じくらいの大きさね」

「ここで、練習試合するんですね」


 三人とも張り切っている様子だ。それに比べて俺は、一つの悩みで試合どころではない。


「どうした進藤? 何かあったのか?」


 篠宮にいきなり聞かれた驚くが、心配をかけないように平静を装いつつ答える。


「いや、なんでもない。行こうぜ」


 そう言って俺は校門を通って校内に足を踏み入れた。


 蒼ヶ丘の敷地内に入って歩いていく途中に、大事な事を思いついて俺は足を止めた。


「どうした進藤?」

「あのさ、何処で練習試合すんの?」

「あ」


 三人が確かにと言うような表情で俺を見た。どうやら三人とも知らないらしい。


「どうすんだよ。場所が分からなかったら練習試合もクソもないぞ」

「それについては心配するな」


 俺の問いに答えたのは後ろに立っていた女子生徒だった。ショートヘアで無表情な彼女は、俺達に向けて一言呟いた。


「案内する」


 そう言われてスタスタと歩いていくので、戸惑いつつも俺達はそれに続いた。恐らく行き先まで案内してくれるのだろう。


 昇降口に入り、上履きに履き替えて階段を上がる。三階まで上がったところで、女子生徒は足を止めた。


「この廊下を歩いて行くとゲーム部と書かれた貼り紙が貼ってある教室がある。そこに行け」


 そう告げると、階段を降りて行った。


「なんだったんだ今の人」

「さあ、よく分からなかったな」


 普通の人とは違う雰囲気を放つ彼女を見て、完全にお礼の一言を忘れてしまった。


「早く行きましょ。早くゲームしたいし」


 高崎がそう言ってさっさと歩き出す。それを見て俺達も高崎を追う。こいつはよっぽどゲームがしたいらしい。


 気を取り直して廊下を歩いて行く。進んで行くと確かに、ゲーム部と書かれた貼り紙が扉に貼られた教室を見つけた。


「ここだな」


 篠宮は早速ノックした。すると、扉が開いてひとりの女子生徒が顔を出す。


「待ってたわ」

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