表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鹿翅島‐しかばねじま‐  作者: 犬河内ねむ(旧:寝る犬)
黒船 入矢(くろふね いりや)の場合

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/44

黒船 入矢(くろふね いりや)の場合(1/3)

◇サイコホラー

◇恋愛

 部室のカギが閉まっているのをしっかり確認して、次は窓へ向かう。

 窓のカギもかかっている。カーテンも閉めてある。


 俺は沸き立つ心を落ち着かせようと、胸に手を当てながらカメラを取り出し、部室の一番奥、実験用の重い机の前に近づいた。


「……ヴぁあぁぁァァ……」


 くぐもった唸り声をあげながら、ロープで机に縛られた彼女は俺を威嚇するように体をひねる。

 両手両足を大きく広げる様に固定されたロープをもう一度入念に確認して、俺はセーラー服姿の彼女の写真を何枚も撮った。


「……綺麗だ……すごく綺麗だよ」


 思わずグラビアを撮るカメラマンのようなセリフが漏れる。

 頬の肉は彼女が自分で食べてしまっていた。その口が届く範囲に気を付けながらゆっくりと近づき、俺は次の段階として彼女のスカートを脱がせにかかった。


「ヴぁアァァ! あぁぁァァ!」


 俺の体を齧ろうとする彼女はより一層暴れるけど、ロープはそれくらいでは外れない。

 スカートをハサミでボロボロになるまで切り刻んで、上は着ているのに下は下着と言う状況にしたゾンビを見て、俺の興奮は一気に高まった。


 興奮に応じて荒くなる息を抑え、震える手を押さえつけてカメラのシャッターを何度も切り、その美しくもエロティックな彼女の姿を写真に収め続ける。


「……次は上だよ……いいね?」


 セーラー服とブラジャーにハサミを入れて、俺はぷるんと姿を現した死斑のある胸に興奮し、我慢できずにそっと舌を這わせる。

 冷たく、滑らかな彼女の形の良いバストを貪り、俺は脳がしびれるような快感を堪能した。


「最高だ……最高だよ……」


「ヴぁぁァァ!」


「あぁ、俺もだ。本当に……愛してるよ」


 こんな素晴らしい状況になるなんて、昨日までは考えても居なかった。

 俺はまた何枚も写真を撮り、彼女の姿がしっかりと映るようにセットしたビデオカメラのスイッチを入れると、自分のズボンのベルトを外した。

 自分の価値観を変えた、ついさっき起きたばかりの奇跡を思い浮かべながら。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ