練習曲〝エチュード〟
力のままに奏でよう
心のままに奏でよう
僕にはそれしかできないから
ひたすら奏でて届けるよ
これは空に捧げる練習曲
これは地に捧げる練習曲
これは誰かに捧げる練習曲
周りが笑って躍るまで
周りが泣いて走るまで
僕は楽器を引いて奏でるよ
なぜあなたは奏でるのと聞かれれば
あなたのためにと奏でるの
なぜ僕は奏でるのと自答をすれば
僕のためにと奏でるの
この世界の美しさ 楽しさを
楽器と音色に込めて奏でるの
下手でごめんよ
でもどうか聞いてくれ
これはあなたの練習曲
あなたのための練習曲
奏でなかったら僕じゃない
奏でないといけないの
僕は奏でなかったら
死んじゃうの
奏でて奏でて奏でるの
倒れるまで 死ぬまで奏でるの
だって僕は演奏家
これが僕の生き方さ
これが僕のこみあげる喜びさ
これが僕の奈落の底の悲しみさ
そんな感情織り混ぜて
ひたすら僕は奏でるの
誰か僕の音色を聞いてくれ
だって僕は演奏家
心のなかに常にある
その言葉を秘めながら
永遠に僕は奏でるの
〝これはあなたの練習曲〟
〝これは私の練習曲〟