WINしかない!
「私を嫁にもらってはくれないだろうか?」
そう言われてから1日経った。
あれから柚希には会っていない。あのとき柚希はそう言い残しオレンジジュースを飲み干し帰った。
メールしても電話しても返信や返事はまるでない。
だから俺は明日の学校で考えを述べようとした。
何としてても明日必ず。
★
放課後。体育館裏の僅かな路地に呼び寄せた。返答を言うためだ。
「俺はお前に伝えなければならない。」
「ん?何をだ?」
「一昨日、俺の元恋人の佐織が来てだな。今日テストをしたいと言ってきてな。」
「テスト?」
「あぁ、そうだ。何をやるかはわからない。でも俺は柚希を失いたくない。だからテストってやつ。受けてはくれないか?もし受けてくれたなら・・・。」
ここで言葉に詰まる。もし嫁にさせたら何をしでかすかわからない。だけど俺は。
「もし受けてくれたなら1週間だけ嫁にする。1週間契約だ。これだけは約束する。必ず。」
「そうか。1週間だけか。わかった受けてやる。」
「あらあらお話し中ごめんあそばっせ~」
「佐織か」
「あら何?そのヤル気なし~。」
「貴様か。私にテストしたいとやつは」
「えぇ、どちらか彼により愛し尽くせるか。勝負ね。」
十話に続く
次回ー遂に俺をかけてバトルがスタート。そしてどうなる?柚希!ー