DATE to PLAN
俺は10時に共西線の神西橋で矢崎柚希と待ち合わせをすることになった。
ふと思った。昨日まで名前すらわからなかった少女といきなりのデート。楽しみではあった。
すると向こうから彼女がやってきた。
「すまぬ。待たせてはいないだろうか?」
柚希は律儀に俺に尋ねてきた。それに俺は答えた。
「あぁ、たいして待ってはいないよ。それより今日はどうするんだ?何か決めていることはあるのか?」
柚希は首を傾げてこう答える。
「何のことだ?特に私は決めてはいないぞ。プランなら適当にいこうではないか。」
やっぱり考えてはいなかったのか。やはりな。今すぐには決められそうにはないな。まぁ、言う通り適当に回っていれば見つかるか。
この神西橋付近は水族館や博物館などたくさんあり、外国人からの観光名所でもあった。
しかし最近では博物館が改装工事。水族館も改装前最後の運営となり今日の15時まで。
そこで俺はプランを考えた。最初に水族館へ行きそうしてそのままお昼を食べて駅ナカビルでショッピングをすると考えた。
そこまで考え柚希に伝える。柚希はもちろん了承した。
そうして俺らは初めてのデートを無事終えることができるのか?
4話に続く