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赤いカンナに見守られて  作者: 青木 章
3/9

出会い 2

その日淳志は、4限目のチャイムが鳴ると同時に、友人の村瀬慎吾と川村賢一と連れだって、一階の食堂に駆け下りて行った。


共堂学院では、学生の昼食は持参の弁当か売店のパン、食堂が利用出来る。

ただ食堂に限っては、中、高校生の六割が使用するために、昼食時は大混雑となる。


淳志はチラッと食堂前にあるサンプルケースを確認してから食券を買った。

今日は珍しくハンバーグ定食を選んだ。


食券を定食コーナーのカウンターに出して、列に並ぶと、すぐ後ろに並んだ慎吾が話しかけてきた。

「淳志が定食?珍しいな。いつもならラーメン専門なのに」

癖っ毛の髪が緩やかにカールしていて、なんとなくハーフっぽい顔立ちの上に、長身でもある慎吾は、学年の女子から一、二位を争う人気があった。

「たまにはね。なんとなく朝からハンバーグが食いたかっただけ」

背の丈がクラスで真ん中ぐらいの淳志は、慎吾を少し見上げながら答えた。

「へー。朝からハンバーグね」

「昨日の夜見てたテレビで、美味しいハンバーグ屋を紹介してたから。多分それで食いたくなったのかも」

「あー、それ俺も見てたかも。12チャンだろ?」

「そうそう。俺の好きな愛ちゃんが出てたから見てたんだ」

淳志の大好きなアイドル、杉浦愛が出ていたので目を逸らさず見ていた。


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