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旅立ち

ここへ来るのはいつ以来になるのだろう。

だいたいどれほどの時間眠り続けていたのか・・・。

いくつもの巨大なチューブが絡み合うように床を這う部屋の通路をタマちゃんと進む。


目的のものはすぐに現れた。

三本のチューブが突き刺さった黒い半球状の物体、マザーアリア。

ここに答えはあるのか・・・。


「起こしちゃ、だめだよ・・・」

だれだ!?

声のほうに目を向けると女の子が立っていた。

年の頃は六歳くらいだろうか、黒いフリルの付いたドレスを着ている・・・。


だが待てよ、この声は・・・

「さっきの声はお前か!」

「そうよ、やっと現実を認める気になった?」

声の主はダンスでもするかのように、クルクルと回りステップを踏んでマザーとなったアリアに近づく。


「マザーは眠ってるの・・・」

「だが、ここから出るには」

「そう、ここのゲートからだけ」

女の子はそう言いながら意地悪そうに笑っている。

「マザーはゲートを閉じて眠りについたの。でもいいよ、あたしが開いてあげる」


「何故お前が?というか、お前に出来るのか?」

「馬鹿にするの?カネサダ」


んな!なぜ私を知っている?

しかも呼び捨て!?

まあいい、私は(見かけ的に)大人だ小さい事は気にしない・・・。

しかしだ!

ヤヴァイ・・・この子供から、何か凄まじく危険なものを感じる。


「それよりも、ファントムコードが発令されたから急ぐんでしょ?」

・・・なにぃ!?

「知っているのか?」

「知ってるよ・・・」

女の子はクスクスと笑っている。

「エンゾが蘇っちゃったんだよね~?だからあの時、君を叩き起こしてあげたんじゃない。いつまで眠っているの?って」


・・・あの時?

はっ!私が目覚めた時の轟音と振動!!

「まあファントムコードが発令されても、君には読み解けないから仕方がないんだけど。だって君は“異端”だから・・・」


「お前は一体・・・」

「誰でもいいでしょ、君には関係ないよ。少なくとも“まだ”今の君には・・・」

女の子は私の心を見透かすように、じっとこちらを見つめている。

「それで、ここから出たいんでしょ?あたしの案に乗るの?乗らないの?まあ、とはいえ君に選択肢はないんだけど」

そう言いながら女の子が手をかざすと、地面の石盤から淡い光があふれだす。


罠だ!気をつけろ!

私の中のもう一人の自分が激しく警告を発している。


しかし!

だが、しかし・・・!

あえて飛び込もう、私が私であるために!

私を侮ってもらっては困るというものだ!!!


「乗るに決まっている!なあ、タマちゃん!!」

「ピッ!?」

なんだタマちゃん、そのリアクションは!?

私達はソウルメイトじゃないか・・・!

「そうこなくっちゃ、そうでなきゃ面白くないよ」

「行くぞ、タマちゃん!」


えいやぁ~!!!!

ピィ~~~・・・!

そして私は光の中へ飛び込むのだった、無理やりタマちゃんを道連れにして・・・。



その光景を眺めながら、一人たたずむ女の子の姿がその場に残る。

「シュカヌによろしくね、カネサダくん・・・」





TO BE CONTINUED

マブイ【魂】プロジェクト


ということで、ファントムコードはこれで終わりなのですが・・・。


力不足で“やらかしてしまった感”満載でスンマセン!

この償いは本編のほうで後々・・・。

(ホントか!?)


本編であるマブイ【魂】プロジェクトは

スローペースでいこうと思います。

(辻褄合わんかったり、わけ解らん事ならんように・・・)


本編でのカネサダくんの登場は、しばらく先になりそうですが

それまでに楽しいネタ考えときます。


それから、おまけでマブイ【魂】プロジェクトの予告(案)ちょびっとですけど、載せときました。

愛想尽かさず温かい目で見守ってくださる方

待っといて下さい!


それでは、また・・・


         °Note

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