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私と彼らの7日間。  作者: ありま氷炎
ジョーカー木田の番外編
50/50

それは……?

Christmas days の後の木田とパトリック。

「木田サン」


 僕はそう呼んだ男の顔に恐怖を覚える。


 殺される。


 男の視線に殺意が込められていた。

 しかし、男はにこっと笑うと四角い箱を差し出す。


「コレお土産。色々お世話にナリマシタ」

「……ああ、ありがとう」

 

 僕はぎこちない手つきで箱を受け取る。

 箱はなぜかプラスチックの包装が外れていた。


「それハンドメイドですよ。早く食べたほうがイイミタイデス」


 男はそれはそれは穏やかな笑顔を向けるとくるりと背を向けた。


 お土産を個人的に受け取ったのはなぜか僕ひとりだった。


「木田さーん。いいなあ。それってクッキー?」


 形野さんが身を乗り出して僕の手元を見つめる。


「形野サン、他にもアリマスヨ。それはタイで有名なお菓子ミタイデス。以前木田サンがタイにいたと聞いて、お土産ヤサンでミツケテ、特別に買って来マシタ」

「ふーん。そうなのね。パトリック、それは何?マンゴプリン?」


 形野さんは事務所の真ん中で広げられるお菓子の山を見つけると、僕の持つものに興味を失い、パトリックの元へ走る。


 僕はじっと手元を見つめる。


 大丈夫だろうか。これ?

 毒とか入ってるとか?


 視線を感じて、目を向けるとパトリックがこちらを見てるのがわかった。


それはそれは美しい笑顔だった。


 やめておこう。

 危険だ。


 僕はそれを自宅に持って帰り処分することを決めた。


この話で、完全完結です。これ以後更新することはありません。

読了ありがとうございました。

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