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戯言日録  作者: こがた
6/10

視線

なにかをしたわけでもないのに

誰かに責められているような気がして


誰かの小さな笑い声が

誰かのないしょ話が

誰かの手の動きが

誰かの視線が

全部

わたしのことを話しているのではないかと

わたしを攻めているのではないかと

そう感じてしまうのです


それはもちろんわたしの自意識過剰で

実際の世界はもう少し優しいことを知っています

わたしの動きや行動にたいして興味がないことも

全部

全部

最初からわかっているのです


あなたのたちの世界のなかで

わたしがいかにちっぽけな存在であるのか

数年後のあなたたちの記憶のすみに

私が少しも存在していないであろうことなど

わかっているのです


全てわかっているはずなのに

今日もわたしは誰かの視線におびえながら

窓の外のメジロに

助けを求めてみたりするのです

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