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戯言日録  作者: こがた
5/10

優しいひと

優しいあなたへ


伝えたいことがあるのです


あなたの優しさは

沢山の人を救ってきたのでしょう

あなたの優しさは

底をつくことがないのでしょう

優しいあなたは

きっと最後の最後まで優しいままなのでしょう


優しいあなた

わたしはあなたが嫌いでした

優しすぎるあなたは生きるのが下手くそで

断ることが出来ずにいつも何かをしていて

あなたの口から愚痴なんてものは1度も聞いたことがありませんでした

あなたはこれを知っても

わたしに優しく接してくれるのでしょう


どのような人が人間らしいか

人間らしくないかなんて

人それぞれかもしれないけれど

少なくとも私はあなたに

人間らしさを感じることが出来ませんでした

わたしはいつも優しいあなたが

ただ怖かっただけなのかもしれません


あなたのその優しい言葉が

心の底からの慰めの言葉が

わたしを段々と

みじめな気持ちにさせてゆくのです

あなたに慰められるたびに

消えてしまいたくなるのです


いつも思うのです

わたしもあなたの優しさを

そのまま受け止めることができる人になりたかった

嫌いになんてなりたくなかった


なんて言ってももう遅いのでしょう


優しいひと

今度会う機会があるのならば

その時までには

笑顔で笑いあえるようになりたいものです





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