表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戯言日録  作者: こがた
4/10

こころの器

きっと、こころの中には

「楽しい」とか「悲しい」とか「愛しい」とか

他にもたくさんのうつわがあるのだと思うのです


「楽しい」のうつわがいっぱいになったら笑って

「悲しい」のうつわがいっぱいになったら泣いて

「愛しい」のうつわがいっぱいになって溢れたとき人は恋を自覚するのでしょう


では、溢れるほどにためることが出来ないこころの器はどうしたらよいのでしょうか


「苦しい」のうつわは小さな傷がつみ重なって

いつの間にかひび割れてしまっていたのです

ひび割れから「苦しい」が漏れ出してくるのです

漏れ出してきた「苦しい」が段々とたまっていくのです

日々たまっていく「苦しい」に人は溺れてしまうのでしょう

「苦しい」に溺れてしまったら

真っ暗で、冷たくて、目眩がして、本当に、息のしかたまで忘れてしまいそうになるのです


お願いがあるのです

誰か、誰でもよいのです

知りたいことがあるのです


学校で先生が教えてくれなかった

「こころの器の直し方」

これを教えて欲しいのです

どなたか、いらっしゃいませんか


この言葉をそのまま口に出して言えたなら少しは楽になれたのでしょうか

誰かが教えてくれたのでしょうか


どんどんひび割れていく「苦しい」のうつわをぼんやりと想像しながら

今日も今日とて

とびきりの笑顔で挨拶をするのです












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ