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まぶしさ
まぶしくて、あなたを真っすぐ見つめることも叶わないのです
それほどまでに、あなたはまぶしすぎるのです
たとえば雲ひとつない朝の曙光のようで
たとえば真冬の雪面に反射する光のようで
たとえば真夏の太陽のようで
ほんとうに、まぶしすぎるのです
あなたのまぶしさは遥か遠く
空の上で燦然とひかり輝く太陽とおなじなのでしょう
もしもあなたを見つめることができるのなら
あなたのまぶしさに
目がくらんでしまうのでしょう
あなたのまぶしさに
網膜まで壊れてしまうのでしょう
あなたのまぶしさに
この身を焼かれてしまうのでしょう
それでも良いのです
最後に両眼にうつすとしたら、あなたがよいのです
あなたに焼かれた者として
あなたのまぶしさをずっと覚えておきたいのです
ただ、あなたのまぶしさの犠牲者になりたいのです