純白な咆哮
真新しい大気は無節操な幸せの予感。
独り占めを誤解させる解放感。
初めて捲るページのような甘い期待を抱かせる時間。
身勝手とは認めながらも高揚する結末に向かって。
漂う靄、焦らされるのは慣れている。
もったいつけた幕開け、独断で熱い号砲解き放つ。
じりじりと這い上がる熱狂の小康状態。
漲る霧、待たされるのは許してる。
ひりひりと染み渡る朦朧の悦び。
追いついてやろう、優れた子らの先頭集団。
追い抜いてやろう、選ばれた命の敗走集団。
漂う靄吸い込んで、漲る霧吹き飛ばして。
めざましい復活の朝を迎えて。
独壇場を確認したら、鳴らせ響かせ独自の号砲。
めざましい復活を導く朝を迎えて。
満たされた子らの最後尾、見届けてやろう、真新しい復活の為に。
満たされた命の最後尾、見届けてやろう、身勝手な幸せの為に。
潔白なページを携えて。
純白な咆哮を響かせて。