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異世界の勇者、また異世界へ。
※注意事項
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
これは元勇者の物語である。
「勇者よこの度は世界を救っていただいて誠に感謝する、褒美は何が良いか?」
エーテル公国の国王陛下に問われた。
「僭越ながら召喚された時に申し上げた通り、現代に戻ることを所望致します」
「良かろう、そのようにしよう」
「有り難き幸せ」
「これより返還の儀を執り行う、詠唱を開始しろ」
「return」
そう詠唱すると急に轟音が鳴り響く。
「陛下本当にこれ大丈夫なんでしょうか?」
「た、多分?」
「嘘でしょ…………うわああーーーあああ」
視界がぐるぐる回る、世界が歪む、ああ俺終わるのか。
「ここはどこだ?」
そして俺は、知らないボロ城にいた。