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0.巻き込まれ

よろしく~

俺、中島 ヒロシ、24歳、社畜。

 

それは一瞬の出来事だった。


会社帰りの帰り道、明日は休日なのでダラダラするためにDVDでも借りようかと考えていると、


目の前に謎の光が表れ、すぐさま自分の体を包み込んだ。


すると、飛行機で感じるような無重力感が体を伝わり、気が付くと、そこは城の中だった。


なんだ、どうした...?

 

周りを見渡すと自分以外に制服から察するに高校生が男女2名ずつ、床の魔法陣らしきものの上に立たされている。その高校生たちもなんだこれはと慌てているがおそらく彼らもあの謎の光に巻き込まれたのだろう。


そして慌てる俺たちの説明役として準備がされてあったかのように目の前の大きな扉が開かれ、ごうごうしい恰好をした王様らしき人物が現われた。


そして王様らしき人物は口を開くと、


「お待ちしておりました異世界の救世主様。

 私はこのワーム国の王であるグラント・ワームと申します。

 皆さまが混乱しておられるようですのでしっかりとご説明いたしましょう」


そう言うと、この世界は大きく魔族・人族・精霊族に分かれており、人族は今、魔族の侵攻を受けているらしい。なので、この国に古くから伝わる召喚の儀で救済者と呼ばれる力のあるものを呼び寄せたが言い伝えでは救世主は4名と伝えられており、少し異常事態で戸惑っているらしい...


はい、視線が集まりましたよ。そりゃあねぇ、華やかな制服に1人だけスーツとか浮きすぎだろ!てか王様までこっち向いてんじゃねぇよ。

 

それで言い伝えではその救世主に1人1つずつ神宝具と呼ばれる、救世主が呼び出されたときに神聖庫という場所に現れる武器が授けられるらしいのだが、その通り剣・槍・弓・銃と4つの武器しか出てこなかったわけで、どうするかという結論になった。

 

まぁ、自分が譲って解決したんですけどね。

受け取った高校生たちが「なんかすいません」って言ってくれてたし、この人たちも性格は良いやつみたいでよかった。


そして神宝具を受け取った高校生たちは王様と、

・魔族との戦いが終わったら召喚の儀で元の世界へ返してもらう。

・戦いが終わった暁には元の世界でも価値のある宝石などの報酬をもらう。

・きちんと戦い方を学んでから戦闘を行う。

という契約を交わして戦いに参加することを許諾した。どうやら高校生たちは全員知り合いらしくゲームみたいだな、などと盛り上がっていた。


さぁ、残った問題。そう、俺だ。

 つっても俺は正直戦いたくない。神宝具を持っていれば神の加護でほとんどの攻撃が防がれるらしいが、丸腰の俺はそうもいかない。

 だが戦いが終わるまでここで保護してもらうのも申し訳ないし、する余裕も国にはないだろう。


そこで俺は、自分で生活するからある程度のお金をくれと申し出た。相手さんも自分をどうするか悩んでいたらしく、快くその案を受け入れれくれた。


最後に健康や魔術測定などというものを行った。

救世主さん方は言い伝え通り体内魔力が多く(魔力測定石がとてつもなく輝いた)、対応術式階域と呼ばれるどのくらい高度な術式が使えるかでは20段階中の16段階まで使えるそうだ(専用の紙に血を垂らすと16層の円が浮かび上がった)。

 まとめると、どちゃくそ強かった。


そんなこんなで城の客室で一泊すると、救世主さんたちは特訓メニューの開始、俺は少し重い金貨袋とその世界の通常服を貰って城を出た。


さぁ、異世界ライフの始まりだ!





えっ、魔術測定の結果はどうだって?

・・・・・・・フッ、豆電球並の明るさに3層の円だったよ!......(;´д`)トホホ

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