家族の団欒 2
お昼を食べ終わり一段落したところで妹について聞いてみた。
「母さん、僕と妹ってどんな関係だったの?」
「うーん、そうね。あんまり話したりはしていなかったわね。たまに呼んでも『おい』とか『おまえ』とかで呼んでて、私も大変だったわ」
そんな酷いことしてたのか、僕は。妹に謝らないとな。
「お兄に冷たくあしらわれていきそう。今夜のおかずだ。って言ってトイレに行こうとしてる雪を止めるの」
へ?どゆこと?
「私だって優くんでしたいのに雪に先に入らせたら一時間近く出てこないんだもん」
まだ見ぬ妹よ、お兄ちゃん謝る気失せたよ。そりゃ前の僕も嫌がるよ。
「そ、そうなんだ。ところで雪はいつごろ帰ってくるの?」
「午前中は部活って言ってたからそろそろ帰ってくると思うわよ」
するとちょうど玄関が開く音がしてドタドタと足音がリビングに向かってきた。
「ただいまー。ってお兄退院してる。やった……これでおかずには困らないね(ボソ」
元気にリビングに入ってきたのはこれまた美人な女の子だった。身長は150ぐらいだろう。胸はまあ今後に期待だな。しかもなにやら最後の方に不穏な事を言ってる気がしたが…。
「おかえり雪。心配かけてごめんね。あと今までひどいこと言ってごめんね。わがままかもしれないけどこれからはもっと仲良くしていけたらなって思ってるからもう一度チャンスをください」
雪はしばらく茫然とした後にわなわな震えだして
「トイレいぐぅー」
といって下腹部を抑えながら走って行ってしまった。やっぱり関わらない方がいいのかなと真剣に考え直した。
「おほん。先ほどは失礼しましたわお兄様。それで私ともう一度兄弟としてやり直したいとのことでしたわね。ええ、ええ。もちろん構いませんことよ。私も常日頃からお兄様とはお話をしたいと思っておりましたの」
トイレから帰ってきて、艶々した表情で話す雪。いや誰だよ、と思ったがこれはあれだ。所謂賢者タイムってやつだな。妙に頬も赤く染まっておりわずか2、3分で達したようだ。この世界の女性はこんなのが多いのか。それとも雪が異常なのか。しかし母さんを見るとそわそわしているため恐らくこれが正常なのだろう。
「あー、なんだ。まずは口調を戻してもらえると助かるんだが」
「うん。分かったよお兄」
「それでだな、概ね言いたい事はさっき雪が言った通りだ」
「うん。私もお兄と仲良くしたいけど本当にいいの。お兄は私と話すのも嫌がってたじゃん」
「それなんだけどね雪、実は優くん記憶喪失になっちゃったらしくてね。女性へのガードも甘くなっちゃったのよ」
「え、それってピーーし放題ってこと?」
おい、妹よ。いくら僕が記憶喪失だとしてもそれはアウト。
「ええ、ワンチャンあるわね」
この母親にしてこの妹あり、か。まあ美人だからいいけどね。誘われたらやるけどね。
「それでさ、お詫びといっちゃなんなんだけど何かしてほしいこととかないか。僕にできることなら何でもするよ」
「いま何でもって言ったよね。今言ったよね」
おお、めっちゃ食いつくな。まあこうなることは何となく分かってたし、僕もかわいい子とはやりたいからな。よし雪よ、どんと来い!
「い、いっしょに寝て欲しいな…なんて」
「おお、いいぞ。兄ちゃんに任せとけ」
「えー雪ずるい。お母さんも一緒に寝たいよ~」
「母さんは明日ね」
「本当!絶対だよ」
「分かったから、ちょ、ちょっと落ち着いて」
母さん、なかなかいい果実をお持ちで。腕に当たった感触が素晴らしかった。
そんなこんなありながら夜ご飯を出前で頼み、三人で食べた。
「優くん、先にお風呂に入っていいよ」
「うん、分かった」
お風呂に入ると温泉並みの広さがあった。これは一人で入ると寂しいな。しかもシャンプーとリンスが高そうなものが並んでいる。読めない横文字の筆記体で書かれている。美容院にありそうだな。
だだっ広いお風呂で足を伸ばしながら今後のことを考えていた。二人には辛く当たってきたためこれからは優しく接していかないとな。それに二人が望むなら近親相k……ゲフンゲフン。
「そろそろ上がるか」
お風呂を上がって髪を乾かしたところで自分の服がどこにあるのか分からず、腰にタオルを巻いて母さん達に聞きに行った。
「母さん。僕の服ってどこにあるの?」
「えっとね、優くんのおぉぉぉぉぉ~。ゆ、優くんのみゅねが。おみゅねが」
そういうと母さんは鼻血を出して悶えてしまった。
「ゆ、雪。母さんどうしたんだ?」
そういって雪の方を見るとすでに鼻血を出して幸せそうな顔をして気絶していた。
「優くん、胸隠して」
胸?もしかして貞操観念が逆転して男の胸が元の世界の女性の胸にあたるのか。
「ご、ごめん。服着てくるから」
「うん、そうして」
母さんはぐったりしていた。早く服をきないとな。
「って、母さん服どこ?」
「ぶーーーーー」
母さんは優の胸を見た→母さんにクリティカルヒット→母さんは倒れた
「服どこ……。寒い……」
服を自力で見つけ出した後、母さんと雪をそれぞれ部屋まで運んで雪と一緒にベットに入った。
「う~ん、あれ私どうしたっけ」
「おはよ、雪。って言ってもまだ夜だけど」
「うぇ?」
「雪が言ったんだよ。一緒に寝たいって」
暗くて見えずらいが雪の顔は真っ赤だろう。
「どうしたの?したかったんでしょ?」
「それは…そうだけど」
「一緒に寝て何がしたかったの?」
「何って…。その…………ナニ」
「どうするの?する?」
「いいの?嫌じゃないの?」
「雪がしたいならいいよ」
「その、えっと。したい」
「いいよ。じゃあしよっか」
こうして会って初日で僕は雪と一つになった。ちなみに雪はまだ中学二年だ。もとの世界なら完全に犯罪だろう。だがここは男に甘い世界だ。誰がなんと言おうと僕はこの世界でハーレムを作る!
「雪、大丈夫?」
「うん。その……よかった、よ。お兄は?」
「僕もよかったよ。もう遅いから早く寝よっか」
「うん」
軽く雪とキスをしてから眠りへとついた。
なんといわれてもおれはわるくない。みんなもするだろ?こうなったら。だからいいのだ。
って妹に言ったらラ〇ンで拡散された。親に。チーン