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願い詩

互いを願う僕達の詩

 アンバランスな世界だと

 生きる価値の無い僕は言う

 俯いてばかりの僕に向かって

 笑顔で君は手を差し出した

 思えば、そこが始まりだろう


 悲しいねって君は言う

 君は笑顔を絶やさない

 苦しい顔を隠している

 けれど、僕は尋ねない

 困った顔で誤魔化した


 寂しいの? と、君は問う

 静まり返った教室で

 透き通る声で僕に問う

 席に座って僕はただ

 外の景色を眺めてた


 他人の心は理解できない

 小さな声で、僕は呟く

 繋がりたいと思わないの?

 手を差し出して君は言う

 とんでもないと、僕は笑った


 何かを得るには何かを失う

 二個も三個も手に入らない

 抜け出せやしない、世界の理

 願いが叶う事はない

 望みを待てども、意味がない


 儚いねって君は言う

 酷い世界だと僕が言う

 不可能で満ちたこの世界

 平凡を殺す社会の中で

 欲しいばかりじゃいられない


 眩しいよ、と僕は言う

 惨めに感じる僕は言う

 無理な話だ、僕の姿は

 恵まれた君には、見えやしない

 もう放っとけよ、頼むから


 ヤダ、と言って僕の手を掴み

 指を絡ませた君は言う

 呼んであげるよ、君の名前を


 螺旋階段に僕らは立った

 理由はない、ただの気分だ

 ルピナスの花言葉って、君みたい

 恋歌を口ずさみながら、君は言う

 ろくでなし、なんて意味じゃないよね?


 笑い合った僕達は、手を繋ぎあってキスをした








をかしき花かな……って、こんな後書き必要無いか?

んむむ、四つ目なのでそろそろ分かる頃ですよ?

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