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魔法使いの苦悩  作者: 黒緋クロア
第六章 殲虹の魔術師は異世界で伝説になる。
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エピローグ 伝説になるのは恥ずかしい。


「…そんなん、初耳なんだけど!」


MBSFの元帥の間で、一真は言った。


「凄いなぁ、カズ君!我らが部長その2は、既に伝説になりそうなんだね!」


「やめてくれよ!恥ずかしいよ!」


恋華の言葉に首を振る一真だが、他のメンバーは「何を今更…」といった感じだ。


「MBSF作ったのも、多分…伝説になるよね?」


沙織の言葉に、一真を除く全員が頷いた。


「てかお前、逸話たっぷりだしな」


暖に言われ、一真は顔をしかめる。


「…まぁ、伝説になるころには死んでるし、関係無いか」


「お前の子孫には大いに関係あるがな」


正義に言われ、一真は苦笑する。


「まぁ、伝説の話は置いとこうぜ?それより、気になる点が1つある」


勇気はそう言って、一真を指差した。


「『何が神だ!こっちにゃ本物の女神が付いてんだよ!』って言った時…お前が考えてた女神ってのは、エリル様か?それとも…」


「さぁ…覚えてないな」


一真はニヤリッと笑い、一瞬、梨紅に視線を向ける。それに梨紅は、顔を赤くする。そして…


「いやいや、間違いなく梨紅でしょ」


愛の言葉で、梨紅の顔は更に真っ赤になる。


「…空気読みなよ」


「え…今のまずかった?」


豊に言われ、愛は顔をしかめる。


「…じゃあ、カズ兄が帰って来た時の話も聞かせて下さいよ」


「更に空気をぶったぎった!」


あおいの言葉に、暖が言った。


「そ、そんなにぶったぎりましたか?」


暖の言葉に、あおいは驚く。


「まぁ、脈絡は無かったかな」


ハウルに言われ、あおいはちょっと顔をしかめる。


「…でもまぁ、帰ってからが大変だったっちゃだったな…」


遠い目をしながら、一真は呟いた。


「帰った瞬間…瞬間って程でも無いけど、速攻でディバイン・ブレイカー撃ったし」


「どんな状況ですか!?」


ハウルが叫ぶが、梨紅たちは大いに頷く。


「ギリギリの状況だったね」


「絶望的な状況だったわね」


「大ピンチだったな!」


「死にそうだったな…」


「自暴自棄寸前だったね!」


「いっぱいいっぱいだったわね…」


「うん……」


「てか、実際に誰か死ななかったか?」


『誰が!?』


勇気の言葉に、麻美たちが叫ぶ。


「…いや、死んで無くね?生き返らせた覚え無いぞ、オレ…」


「いや、何か…誰か自力で生き返ったような…」


「なんだこの会話!何者だお前ら!」


一真と勇気のやり取りに、暖が言った。


「…まぁ、その辺りも含めて思い出してみましょうよ」


沙織の提案に、全員が頷く。話が気になるあおいたちからすれば、願ってもない話だ。


「…じゃ、私から始めるわね」


そう言ったのは、リエルだ。


「あれは、私がラバラドルを連れて魔界に帰った後、すぐの話…」


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