エピローグ 伝説になるのは恥ずかしい。
「…そんなん、初耳なんだけど!」
MBSFの元帥の間で、一真は言った。
「凄いなぁ、カズ君!我らが部長その2は、既に伝説になりそうなんだね!」
「やめてくれよ!恥ずかしいよ!」
恋華の言葉に首を振る一真だが、他のメンバーは「何を今更…」といった感じだ。
「MBSF作ったのも、多分…伝説になるよね?」
沙織の言葉に、一真を除く全員が頷いた。
「てかお前、逸話たっぷりだしな」
暖に言われ、一真は顔をしかめる。
「…まぁ、伝説になるころには死んでるし、関係無いか」
「お前の子孫には大いに関係あるがな」
正義に言われ、一真は苦笑する。
「まぁ、伝説の話は置いとこうぜ?それより、気になる点が1つある」
勇気はそう言って、一真を指差した。
「『何が神だ!こっちにゃ本物の女神が付いてんだよ!』って言った時…お前が考えてた女神ってのは、エリル様か?それとも…」
「さぁ…覚えてないな」
一真はニヤリッと笑い、一瞬、梨紅に視線を向ける。それに梨紅は、顔を赤くする。そして…
「いやいや、間違いなく梨紅でしょ」
愛の言葉で、梨紅の顔は更に真っ赤になる。
「…空気読みなよ」
「え…今のまずかった?」
豊に言われ、愛は顔をしかめる。
「…じゃあ、カズ兄が帰って来た時の話も聞かせて下さいよ」
「更に空気をぶったぎった!」
あおいの言葉に、暖が言った。
「そ、そんなにぶったぎりましたか?」
暖の言葉に、あおいは驚く。
「まぁ、脈絡は無かったかな」
ハウルに言われ、あおいはちょっと顔をしかめる。
「…でもまぁ、帰ってからが大変だったっちゃだったな…」
遠い目をしながら、一真は呟いた。
「帰った瞬間…瞬間って程でも無いけど、速攻でディバイン・ブレイカー撃ったし」
「どんな状況ですか!?」
ハウルが叫ぶが、梨紅たちは大いに頷く。
「ギリギリの状況だったね」
「絶望的な状況だったわね」
「大ピンチだったな!」
「死にそうだったな…」
「自暴自棄寸前だったね!」
「いっぱいいっぱいだったわね…」
「うん……」
「てか、実際に誰か死ななかったか?」
『誰が!?』
勇気の言葉に、麻美たちが叫ぶ。
「…いや、死んで無くね?生き返らせた覚え無いぞ、オレ…」
「いや、何か…誰か自力で生き返ったような…」
「なんだこの会話!何者だお前ら!」
一真と勇気のやり取りに、暖が言った。
「…まぁ、その辺りも含めて思い出してみましょうよ」
沙織の提案に、全員が頷く。話が気になるあおいたちからすれば、願ってもない話だ。
「…じゃ、私から始めるわね」
そう言ったのは、リエルだ。
「あれは、私がラバラドルを連れて魔界に帰った後、すぐの話…」




