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魔法使いの苦悩  作者: 黒緋クロア
第四章 怪盗と絆 後編
31/66

6.彼女らは集い始める。


一面、真っ白な空間…


一真の中にある、エリーやナイトが具現化する空間と、全く同じ場所…つまり、愛の心の奥底である。


そこに、一真と梨紅は降り立った。


「…ここが凉音の中か…梨紅、大丈夫か?」


「うん、大丈夫」


無事、心の中へ入り込めた2人…


2人の目の前には、膝を抱えて座り込む少女がいた。


「凉音だな…」


一真は愛に近づこうとするが…


「…!」


それ以上、愛に近づく事はできなかった。


「…無駄……結界…張った…」


しわがれた、老人のような声が…空間に響いた。


「お前がウィスプか…」


「…そう……囁く者……ウィスプ…何か…用…?」


「あぁ、今すぐ凉音の体から出ていけ」


「直球!?」


一真が答えた。しかし…


「…無理………この人間……殺させる…」


ウィスプはそれを拒否する。


「殺させる?誰を?」


「…"魔界の者を殺す者"」


「…」


一真の考えは、当たっていたようだ。


「でも、凉音じゃオレ達を殺せないぜ?」


「…やって……みなきゃ……わからない……」


「…無駄にポジティブでムカつくなぁこいつ…」


一真が顔をしかめる。


「…おい!凉音!」


一真はウィスプを無視し、座っている愛に声をかけた。


「!」


愛は一真の声に反応し、ゆっくりと顔を上げ、一真達を見つめた。


「…」


一真達を見る目は虚ろで、今にも死にそうに見えた。


「凉音、ウィスプなんかに負けるな!お前の中から追い出してやれ!」


「…」


一真の言葉に、愛は何も返答しない。


「…無駄……今の彼女……抜け殻…思い出…抜けてる…無気力…」


ウィスプが返答した。


「…なら、思い出せよ!妹との…"友美ちゃんとの"思い出!」


「!」


瞬間…愛の目に、光が宿った。




…1番古い思い出は、私が2歳の時…


母親に、友美が私の妹だって言われた…


ゆりかごで眠る友美を見てる私…


母親は私に言った。お姉ちゃん、友美をお願いね?って…


2歳の子供に、何を言っているんだろう…今思えば、そう思う。


でも私は、その言葉を今でも覚えてる…


だから、母親は間違っていなかった。






私が幼稚園に入ると、友美が病気だとわかった。


幼い私は、友美が風邪でもひいたのだろうとしか思わなかった…


でも偶然、両親が泣いているのを見てしまった。


…よくわからないまま、私も泣いた。






友美は、心臓の病気だった…正式な病名や症状を聞かされたけど、幼い私にはサッパリわからなかった…


…ううん、今でも正直わかってない…わかった気になってるだけ…






私は昔から、友美が大好きだった…


両親が友美にばかりかまう事に、少しは反感があったかもしれない…


けど私は、友美が大好きだった。


ある時、私は聞かされた…


友美は、小学校卒業と同じぐらいの時期に死んでしまうらしい…


何を思ったか、幼い私は…友美が死ぬ事を素直に受け入れた。


だから、死ぬ直前まで友美と楽しく過ごそう…笑って死なせてあげよう…


そう思っていた。


だから私は、いつの間にか友美に付きっきりになっていた。


友美に友達が出来れば、自分の事のように喜んだ…その代わり、私は友達の作り方を忘れた。


ただ、恋華だけは特別だった…小学校、中学校、高校も一緒…唯一の友達だった。


でも私は、恋華よりも友美を優先した。


友美がいじめられれば、いじめっ子をボコボコにして、友美の前に突き出してやった…


その度に友美に怒られるが、その代わりにいじめっ子は、友美の友達になった。


だから私は、それを続けた…


中学に上がった頃には、『貴ノ葉の姫小鬼』なんて呼ばれ始めた…


気に入らなかったけど、友美は気に入ったようだ。『姫』の部分だけを…


私が中学に上がって半年…ようやく、友美が死ぬ事を受け入れられなくなった。


もっと友美と遊びたい…もっと友美と一緒にいたい…日に日に、その思いは募っていく…






…思いは実った。


友美は、13歳の誕生日を迎えた。


私は喜んだ…そして泣いた。


もう大丈夫…友美は死なない…そう思った。


…でもすぐに、友美の病気が悪化した…


友美が中2になった年の夏には、入院したままになっていた。


私は毎日、友美の見舞いに言った。


受験勉強も、病室でやった。


むしろ、病室でしかやらなかった。


他の時間は、インターネットや本屋、図書館で、友美の病気について調べる事に費やした。


それを馬鹿にするクラスメートや不良は、ボコボコにしてやった…


調べ物は恋華も手伝ってくれたけど、全く役に立たなかったのは言うまでもない。


そして、貴ノ葉高校に入学…同時に、医者に言われた。


友美の余命は、あと3ヶ月だと…






私はがむしゃらに、病気について調べた。


学校行事なんて興味無かったし、クラスメートが変になったのもどうでも良かった。


でも、カズに出会ったのは衝撃だった…


今までに出会った事が無い人種…それがカズであり、第1印象は変なやつ…


でもカズは、友達の作り方を教えてくれた…


クラスメートが友達になった。


それを友美に言ったら、喜んでくれた。


これで、私が死んでも大丈夫だね…なんて、笑顔で言われた。


友美は馬鹿だ…気の使い方をわかっていない。






私は、病気について調べ続けた…が、限界だった。


途方にくれていた…


そして再び…私の前に、カズが現れた。






カズは私に言った…オレ達を頼れ…と。


私は、それに従った…


藁にもすがる気持ちと、その時は言った…けど私は、カズを信じていた。


だから、もし駄目でも笑って許そうと思っていた。


でも…でもカズは…友美の病気をあっさり治してしまった。


昼前に親から電話があって、学校を早退して病院に行くと…友美が笑っていた。


私は泣いた…友美に抱き着いて、1時間ぐらい泣いていた。


泣き止んだ私に、友美は言った。


今度は私が、お姉ちゃんを守ってあげる番だね…と。


私は笑ってやった…そして言った。


病気が治っても、友美は私が守るよ。


だから私達は、これからは互いに支えあって生きて行く…


それが、私達の"絆"だから。






何故か…カズは、友美を治した事を隠していた。


お礼ぐらい、言わせて欲しかったのに…


何か、後ろめたい事があるのだろうか…


そんな事を考えていると、頭の中に声が響いた。





…愛は、機械的にそう言った。


「……あり得ない……」


しわがれた声と共に、ウィスプが姿を現す。


汚い水色の全身タイツに、2本の触角と尻尾が1本…それに、ハエの羽が生えていた。


「「…キモッ…」」


それを見た一真と梨紅は、同じ感想を述べた。


「…思い出……思い出した……何故……」


ウィスプは首をかしげながら、愛の周りを飛び回った。


「…それだけ、凉音と凉音妹には極太の絆があるって事だ」


「…絆…絆…知らない…わからない…」


頭を抱えてよがるウィスプ…


「…カズ…」


愛が、言葉を発した。


「…何?」


「…あんた、魔族?」


「いや、ただの魔法使いだけど?」


「友美は?」


「人間だよ」


「…そう…」


愛は、その場に立ち上がった。


「…何してんだろ、私…カズの事、信じてたのに…」


「…いや、オレが悪かったんだ…お前には全部話すべきだったのに、隠してた…」


「…やっぱりカズだったんだね、治してくれたの…」


愛は一真に微笑んだ。


「…ありがと、カズ…」


「ん…」


一真は頬を掻きつつ、照れ笑いをした。


「…ギ……ア……アア…」


突然、苦しみを堪えるような声が聞こえた。


「…ん?」


その声は、愛と一真の間でのた打ち回っているウィスプの物だった。


「…お、結界もなくなってるな」


一真がウィスプに向かって右手を伸ばすが…


「待って」


愛が静止した。


「?」


「私が叩き出す」


そう言って、愛は何処からともなく巨大判子を取り出した。


「…よくも私に取り付いてくれたわね…」


愛はウィスプを見下ろし、ゴルフのスイングのように判子を振り上げた。


「…現実に戻ったら、ボコボコにしてやるから…覚えてろよ?」


「………ギ…」


「吹き飛びやがれ!!」


愛は判子を振り抜き…


「…ガヒャ!…」


判子は、ウィスプの頭にクリーンヒットした。


「オリャァァァァァァァァ!!!!!!!!!」


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」


悲痛な叫びと共に、ウィスプは遥か彼方へ飛んで行った。












「…ぅおぅ!」


一真は、現実に戻って来た。


(…梨紅、大丈夫か?)


(…え?うん、大丈夫)


梨紅も無事なようだ。


「じゃあ、凉音は…」


一真が愛を見る。


「…」


愛は無言のまま、ピクリとも動かない。


「…駄目だったのか?」


一真が言うと…


(…いいえ、成功よ?)


愛の耳から、エリーが出てきた。


「!」


それと同時に、愛も意識を取り戻した。


「逃がすかぁ!!」


次の瞬間、愛は体を捻りながら、そう叫んだ。すると…


「……ゲ?………」


なんと、巨大なウィスプが姿を現した。


「"巨大化の判子<大>"…てめぇ、逃げられると思うなよ?」


「げひぃ!!」


愛の鬼のような形相を見て、ウィスプは悲鳴を上げた。


「うりゃぁぁぁぁぁ!!!!!!」


「げひゅう!!」


愛は体を回転させる勢いを利用し、判子をウィスプの脇腹に叩きつけた。


ウィスプは、一真に向かって飛んで行く…


「…オレが決めて良いのか~?」


「駄目に決まってんでしょ!蹴り返せ!」


「O~K~…おらぁ!!」


「ごふぅ!」


一真がウィスプの腹部を蹴った瞬間…ウィスプの背骨が砕ける音がした。


「"銃撃の判子<銃>"」


愛は、飛んで来るウィスプに照準を合わせる。


「…!?ちょっ!待っ!」


一真が危険を察知し、急降下を始めるが…遅かった。


「"ガトリング"!!」


愛は、ウィスプに向かって判子を高速で突き出し続けた。



「ギャァァァァァァァァァ!!!!!!」



空気の弾丸の嵐の中、ウィスプの悲鳴が聞こえる。



「ギャァァァァァァァァァ!!!!!!!!」



一方…一真は、流れ弾に当たらないように必死に逃げ回る。



「「「「わぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」」」



梨紅達4人は、校舎の壁を抉り、窓ガラスを粉砕する空気の弾丸に恐怖し、部室内を逃げ回っていた。


もちろん、流れ弾が当たるのは部室棟全てであり…被害は甚大である。


「まだまだぁぁぁぁぁ!!!!!」


しかし、愛はやめない…ひたすら弾を打ち出し続けるばかりで…


「いい加減にしてくれぇぇぇぇ!!!!!!!」


一真の涙ながらの叫びも、愛に届く事は無かった…



空気の弾丸を何百発打ち出しただろうか…愛は、ようやく判子を突き出す動きをやめた。


「……………」


愛の放った弾の半分はウィスプに命中し…ウィスプはもう、言葉を発しようともしない。


「まだまだぁ!」


「……ひ…」


愛の声に、ウィスプは小さな悲鳴を上げる。


「はぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


愛は判子をふりかぶった状態で、ウィスプに向かって飛んで行き…


「せやぁ!!」


判子を降り下ろす。


「……げひぃ…………」


頭を叩かれ、力なく落下して行くウィスプ…


地上に激突し、なんとか愛から逃げようと地を這って行くが…


「逃がさない…これで終わりよ!」


愛は、判子を真下に向けて持ち…


「"破魔の判子<破>"」


そう言った。更に愛は、ポケットから小さな判子を取り出し…


「"巨大化の判子<大>"」


長い判子に、<大>の判子を3回押した。


「…さすがにやり過ぎだろ…おい…」


部室の窓枠に着地し、"紅蓮化"を解いて、髪の毛も元の長さに戻り、すっかり普段の状態に戻った一真は、その光景を見て、顔をしかめた。


直径10mの巨大な判子を片手で持っている、小柄な少女…


「…くたばりな!」


愛はそう言って、巨大な判子を地面に押し付けた。


瞬間…凄まじい轟音と共に、地面が揺れ…砂ぼこりが舞い上がり、判子に押されて地面が陥没した。










「…」


地面の揺れや砂ぼこりが収まり、ようやく今の状況がはっきりとわかるようになった。


ボロボロで、今にも崩れそうな部室棟…


<破>の字を中心に陥没したグラウンド…


「…」


一真達は、ただただ無言で部室から…<破>の字を見下ろすしかなかった。


そこへ…


「…失礼します」


「「!?」」


凛とした声が、部室内に響いた。


その声に…一真と正義が、同時に反応した。


「…水無月…」


「…会長…」


振り向きながら、2人は言った。


部室のドアの所にいたのは、正義御用達の情報屋…兼、生徒会会長の水無月恵だった。


「…私が来た理由は、わかりますね?」


「…」


正義は、ゆっくり頷いた。


「よろしい。今回の部室棟の修理とグラウンドの修繕…MBSF研究会で責任を持ってお願いします」


「…凉音1人がやったのに…ですか?」


一真が聞いた。


「連帯責任です」


即答だった。


「凉音はこの部の人間ではありませんが…」


正義が言った。


「それでもやるのはあなた達です」


また即答だった。


「…え?つまり、私達はやるけど、愛ちゃんはやらなくていいって事?」


恋華が言った。


「そうです」


0コンマ1秒の即答だった。


「では、私はこれで…MBSF研究会の部員『全員』で力を合わせて頑張って下さい」


そう言って、生徒会会長水無月恵は去って行った。


「…」


部室内に、初夏の生暖かい風が入り込む…


そして…


「あ~スッキリした!」


窓から、愛が入って来た。


「まったく、私に取り付くなんてふざけた事しなきゃ…あれ?」


愛は、部室内の5人が呆然と立ち尽くしている事に違和感を覚えた。


「…どうかしたの?」


「…どうかしたの…だと?」


一真の体から、殺気という名前の魔力がにじみ出る。


「…何怒ってんの?」


「…何怒ってんの…だと?」


正義からも、殺気が溢れ出す。


「!?マサまで…恋華、何があったの?」


「…愛ちゃんが壊した部室棟とグラウンド…私達が直さなきゃいけないんだって…」


「しかも、部員じゃないお前は手伝わなくて良いんだとよ!」


「…なるほど…」


愛は納得した。ボロボロの部室内と、殺気を放つ一真と正義…呆然と立ち尽くす梨紅と沙織、ワナワナと小刻みに震える恋華を一通り見回し…


「…!」


愛は駆け出した。一真の脇をすり抜け、この空間から脱出するために…


愛には自信があった。普段はコンプレックスである小柄な体を生かし、一真の脇をすり抜けようとするが…


「……あぅ…」


一真に、襟首を持って持ち上げられてしまった。


「…逃げられると思ってんのか?」


「ひっ!」


一真の、鬼のような形相に…愛は小さく悲鳴を上げた。


「それはさすがに許されないよね~?」


「虫が良すぎるでしょ~?」


梨紅と沙織が言った。しかも、満面の笑みの割に殺気はしっかり出しているではないか。


「…愛ちゃん…」


恋華が、愛に声をかけた。


「れ…恋華?」


「…」


恋華は何も言わなかった…が、


「「ひぃぃ!」」


その形相を見て、愛と正義が悲鳴を上げた。


言葉は必要なかったのだ。


その形相に、恋華の全てが込められていたから…


部室内が静寂と殺気に包まれる中…


「…?」


部室のドアが、開かれた。



「………?」


「よぉ、豊じゃん」


ドアを開けて入って来たのは、寺尾豊だった。


「………どんな状況?」


殺気に満ちた部室に、さすがの豊も違和感を覚えたようだ。


「…色々あったんだよ、5分前ぐらいに…」


「………?」


一真に言われ、首をかしげる豊。


「…ところで、何か用か?」


「………」


一真の質問に、豊は無言で頷き、1枚の紙を一真に差し出した。


「お、入部届け…ようやく入部するのか?」


「………」


豊は無言で頷いた。


「そっか、ちょっと待ってな?今からこの『姫ゴブリン』の刑罰を決めるから…」


「ゴブリン!?言わせておきゃあてめぇこの野郎!!」


愛がジタバタと暴れ始めた。


「…ん?」


そんな愛に顔をしかめつつ、一真は豊から受け取った入部届けに違和感を覚えた。


「…2枚重なってんじゃん」


豊の入部届けの裏に、白紙の入部届けが張り付いていたのだ。


「あ…ごめん」


「…いや、ナイスだ豊」


一真はニヤリと笑い、豊の入部届けを長机に置き、白紙の入部届けを恋華に差し出した。


「重野、これに凉音の名前書け」


「!?」


「OK~♪」


静止する愛を無視し、恋華は入部届けを受け取った。


「ふん…無駄よ、私と違って恋華は丸文字だもの…私の字じゃないってすぐにばれるわ」


愛は一真を鼻で笑うが…


「…?凉音、お前…恋華の特技を知らないのか?」


「…は?」


愛は顔をしかめ、声の主である正義を見た。


「恋華は、他人の筆跡を完璧に真似できる」


「出来たよぉ~♪」


恋華は、入部届けを愛に見せつけた。


「!?何それ!そんな特技卑怯よ!」


その筆跡は達筆であり…愛の驚きから判断するに、まさしく…愛の筆跡なのだろう。


「仮にもこいつは怪盗だぞ?筆跡ぐらい変えられるし、声だって変えられる…特殊メイクで、顔を変えるのだって御手の物だ」


「ぶい~♪」


満面の笑みで、恋華は愛にVサインを送る。


「…!?ちょっと!?なんで判子まで押してあんのよ!」


愛が驚き、ポケットを探る。


「だから…恋華には、お前のポケットから判子を盗むぐらい…」


「御手の物だよ♪」


そう言って、恋華は愛に印鑑を見せつけた。


「…私今、本気であんたに恐怖したわ…」


「…さすがにそれはオレも怖いぞ…」


愛と一真が顔をしかめる。


「…じゃ、豊?入部届けを顧問に出しに行こうか」


「………」


豊は無言で頷いた。


恋華から愛の入部届けを受け取り、長机の上の豊の入部届けを持ち、一真は豊と共に部室を出た。




もちろん…




「放せぇ!!下ろせぇ!!ぶっとばすぞこの野郎ぉぉ!!!」




叫び暴れる『姫小鬼』こと、愛を持ったままである。



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