02話 スキル確認
うん、管理者から貰ったスキルの他にもスキルはあった。・・・あったけどなんかショボくない。
≪各スキルの解説は必要ですか。≫
あ、うん。お願いします。
≪『通常物理理解』は、一定以上の物理法則を理解することにより習得できるスキルです。
効果は、調合・錬金術の成功率3割上昇、理解している物理法則と同じ系統の魔法威力3割上昇です。
『高度算術』は、算術を深智まで理解することにより習得できるスキルです。
効果は、脳内による高度な高速計算を可能とします。ただし、計算中は自身の状態に(状態異常:疲労)が追加される。
『疲労無効』は、極度に疲労したり、長時間疲労したりして、死の淵を覗き復活したものが習得できるスキルです。
効果は、自身には(状態異常:疲労)が無効、他の状態異常が効きにくく、耐性の習得をしやすくなります。≫
ストープ、ストップ、一編に聞くと分からなくなるから一回ここで整理させて。
『通常物理理解』と『高度算術』は、俺が理系大学を出てるから習得できてて、『疲労無効』は俺が疲労で倒れて死の淵、と言うか一回死んで転生したから習得できた。この解釈でいいよな。
≪はい、その解釈で間違いありません。≫
よし、ここまではいいな。問題なのは、『高度算術』の解説では「自身の状態に(状態異:常疲労)が追加される」て言ってて、『疲労無効』では「自身には(状態異常:疲労)が無効」て言ってるけど同時に使うとどうなるの?
あと、(状態異常:疲労)てなに?
≪最初の質問ですが、同時に使うと『高度算術』の(状態異常:疲労)が、『疲労無効』により無効化されます。
次に、(状態異常:疲労)にかかると自身の体力が0.5割減少します。1時間継続してかかっていると、さらに体力が1割減少します。≫
おおー、つまり不利益な状態異常にかからなくても『高度算術』が使い放題ってわけか。
過労で死んだのは、いい思いではなかったけど、こうしてみると得した気分になるな。
じゃあ『補助人格』、続きお願いします。
≪分かりました。では、管理者からいただいたスキルの解説を始めます。
『意思疎通』は、通常は軍団系魔物の固有スキル『連携』から進化させることにより習得できるスキルです。
効果は、意思のあるあらゆる生物との会話が可能になります。
『領域支配』は、植物系魔物の最上位の魔物が、眷属や仲間を一定数得ることにより習得できるスキルです。
効果は、自身の魔力が届く範囲、または眷属や仲間のいる位置から半径1㎞の範囲に『魔魂』を飛ばし、周囲の探知が可能になります。また、自身の体のどこからでも視覚、聴覚の情報を取得することが可能になります。
『補助人格』は、多頭系魔物が持つスキルです。
効果は、主人格の補助をし、スキル制御等を行います。ただし、管理者から与えられたスキルであるため、世界の事象の知識が膨大にあります。
『種子作成』は、植物系魔物の中位の魔物が取得できるスキルです。
効果は、情報遺伝子が分かっている種子を作成することのできるスキルです。種子は眷属化することが可能です。ただし、種子を作成するさい自身の状態に(状態異常:疲労)が追加されます。
『????』は、情報不足により習得条件、及び効果は不明です。≫
・・・なんかすごそうな説明があったけど1個1個確認していこう。
まず『意思疎通』は現状周りになにもいないので使えない。
『領域支配』も、まだ眷属や仲間がいないので使えない。
『補助人格』は今使ってて、知識が膨大にある。
『種子作成』は、『疲労無効』同時に使って疲労を無効化できるけど、種子の情報遺伝子なんか分からないので作成は不可能。
≪いいえ、私がスキル制御させることにより、多種多様な種子の作成が可能です。≫
じゃあ、『種子作成』のスキル制御はよろしく。
最後に『????』だけど、これは全く分からないので今は放置でいいだろ。
これで、俺が持ってるスキルのことは大体わかったし、これからどうしようかなあ。