表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

移さないでよね(200文字小説)

作者: 高千穂 絵麻

200文字小説です。

「だからさ、風邪ひいてんだから近寄んなよ」


 俺が急に休んだからだろうか。彼女が看病だと言ってわざわざ部屋に来た。


「風邪移さないでよね」


 そう言うと柔らかい感触が唇に伝わる。


「ん、んんっ……」


 熱っぽい俺の唇から彼女のぬらぬらと光る唇が離れた。

 二人の体液が一筋の橋を作る。


「こんなんじゃ風邪移っちまうぞ」

「私に移して早く治ってよ」

「さっきと言ってる事が」


「あなたのものは風邪だって他人には渡さないってことよ」

私だったら好きな人のでも病気はいらないなー。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 独占欲が強い彼女ですね。決して離さないその心ーさそり座の女を思い浮かべました。
[一言] よく、「○○の代わりに自分が病気になればよかった」なんてシチュエーションがあったりしますが、自らもらいに行ってますね! うん、風邪といえども誰にも渡さない。これだけの気力と迫力では風邪さんの…
[良い点] 面白かったです!「他の人に」風邪を移さないでよという伏線が、上手いなぁと思いました。200にかなり詰め込みましたね!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ