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刀歴学園物語  作者: 鴉義暁夜
第一章 始まりと
3/3

あの日の噂

安綱と宗近が出会ったのは今から11年前、二人が4歳の時だった。

その時はまだ親同士の仲が良くあんな事件が起こるとは誰一人思わなかった。

その事件とは宗近がとある物を作ってから始まる。

2人の家の周りでは今の日本刀ではなく、剣を作る人が多く、反りの刀は一振りも無かった。

そんな時三条は知り合いの鍛冶場を借りて、一振りの刀を作り上げた。


ただ普通であれば褒められたり、讃えられたりするはずなのだが、宗近の刀は忌み嫌われた。

というのも、当時は両方に刃があるのが普通だったのだが、宗近が作り上げたのは片方に刃があるものである。


そのせいで三条家には様々な噂が流され、叩かれた。


引っ越す前の日、安綱は宗近に会いに行った。

家から出てきた彼女の手は包帯まみれで、当時の安綱は転んだりしたのかと考えていたが「自分の刀を刀解した。」宗近はそう答える。

刀解と言っても溶かしたのではなく、自分の手で破壊しその時に切ったのだと話す。


安綱は驚き、なんと言えばいいのか分からず声が出なかった。

そんな時、宗近はいつもの明るさで


「そういえば今日はどうしたの?」


と聞いてくる。


「…わ…私…明日引っ越すんだ。その前に一つ聞きたかったから……むーちゃんはなんで私達と遊ぶの?近所の人が言ってた。むーちゃんの家は下の人を見下すので有名だって…むーちゃんはそうなの?」

「僕は…ぼ…くは………分からないよ!」


そう言って宗近は泣き出す。周りからも同じ事を何度も聞かれたのだろう。


「ごめ……」


謝ろうとした時、横から話し声が聞こえた。

「大原家引っ越すらしいわよ。三条家には嫌気が指したのかしら?」「呪われたくないからだろ」


安綱はその場から逃げるように走る。

嫌われてもいい、そういう覚悟で…




それから8年、小学校を卒業する6ヶ月前安綱はとあることを知った。



噂を流した犯人は自分の両親



寝る前、リビングを通った時たまたま両親の会話が聞こえ廊下で聞いていたらたまたまその話題になったのだ。

この家にずっといれば自分もおかしくなる。そう思った安綱は、中学で寮のある学校を探した。それで見つかったのがこの学園である。

反りのある刀は、先生に刀が打てるということで頼まれて作り上げた。

作っている最中、宗近に作り方を教えてもらえばよかった、 こんなに難しいんだ…ということばかり安綱は思っていた。



その後安綱の刀を見た先生達は、このような刀を増やしたく、このコースを作り上げた。

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