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Private Detective Satomi  作者: 坂上聡美
1.初めての捜査
6/33

6.銀城の死

 釈放される銀城。

 聡美と木島警部はその後を追跡した。

 銀城が繁華街のキャバクラへと入っていく。

 それから小一時間ほどして、酔っ払った銀城が出てくる。

「俺、あっち行く」

 キャバクラを指差す木島警部。

「じゃ私は銀城を追うわ」

 聡美は木島警部と別れて銀城の後を追う。

 フラフラしながら、銀城は駅前に行き、タクシーに乗り込んだ。

 聡美もタクシーに乗って銀城を追跡した。

 そして辿り着いたのは、閑静な住宅街に建つ一軒の古いアパートだ。

 銀城はそのアパートの一室へ入っていった。

 聡美がその部屋を見ると、表札に銀城と書かれていた。

(ここが銀城の家か)

 聡美はアパートを離れる。

(今日の調査はここまでね)

 聡美は探偵事務所に戻り、シャワーを浴びて寝室で翌朝を迎えた。

プルルルル──事務所の電話が鳴った。

 聡美は応答する。

「はい、坂上探偵事務所です」

「坂上さんですか? 麻取の川本です」

「川本さん? どうかなされましたか」

「銀城が死にました」

「何ですって!?」

「それで、いま新宿署にいます」

「とりあえず、お伺いします」

 聡美は86で新宿署へ駆け付けた。

 ロビーに川本がいた。

「川本さん、銀城が亡くなったって?」

「はい……」

「殺し?」

「警察はそう判断したみたいです」

 聡美は捜査一課へ移動した。

「義人くん、どういうこと?」

「どうもこうも、俺にもわからないよ。昨晩キャバクラで銀城が殺しをほのめかしたという情報を耳にしたから、今朝引っ張りに行ったら死んでたんだ」

「殺しと判断したそうね」

「ああ……」

「他の構成員は?」

「いま別の班が取り調べてるよ」

「死んでたのは銀城の家?」

「ああ。古いアパートの一室だった」

「死亡推定時刻は?」

「聡美と別れたあとだよ」

「ということは、銀城が家に入って直ぐか」

「死因は心臓を一突きだった」

「とりあえず、現場が見たい」

 聡美は銀城の家へ向かった。

 場所は昨日のアパートの一室。

 部屋に入ってみる。

 居間の遺体が倒れていた場所に白線が貼ってある。

 聡美は現場を調査した。

 ところが、警察が押収したあとなのか、遺留品などは出てこなかった。

(それはそうよね)

 聡美は現場から出た。

「どうするかな」

「おい、嬢ちゃん」

 人相の悪い男が声をかけてきた。

「銀ちゃんの部屋で何してた?」

「あなたは?」

「銀ちゃんに用事があってな」

「銀城さんなら亡くなりました」

「え?」

「私は──」

 聡美は男に手帳を見せた。

「探偵?」

「警察によると何者かに殺されたみたいです」

「で、あんたは銀ちゃんを調べてんのか?」

「ええ。あ、昨晩は何してました? 九時頃です」

「家にいたけど」

「そうですか。で、あなたの名前は?」

黒田くろだ 重治しげはるだ」

「坂上です」

「犯人はわかったのか?」

「それがまだ……」

「そうか。何かわかったら教えてくれ。じゃな」

 黒田はそう言って立ち去った。


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