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~0話 出会いと創部と再会と~

俺の名前は月野優ツキノユウ

小中高一貫の私立春飛川学園に通うごく普通の男子高校せ

「よぉ!美少女センサー!」

…ごく普通の男子高校生だ

なにか不思議なところがあるか?


俺が美少女センサーと呼ばれてるのには理由がある。

というのも俺はある一定以上の女子。容姿性格が普通以上の女子と関わると身体に異変が起こる。病気というよりコンプレックスに近いものだとは思う、原因はわかってはいるんだが未だに立ち直れなっ…後ろからどすんと衝撃が伝わる

あいつ…なわけないか…


「無視すんなって美少女センサーせんせ!今日もお盛んなことで」

「太陽か…やめろその呼び方…」


こいつは富士宮太陽フジミヤタイヨウ、中学1年からの転入生、腐れ縁みたいなもんで同じ2-Cクラスだ

因みにこの学校転入時のテストがくそ難しいようなのだが難なく突破したあたりこいつ普段バカっぽいのに頭いいのかもしれん…


「いやー、にしても新学期早々すげぇ顔してるね!」

「なんだとこの野郎喧嘩か?いくらだ?」

「確かに優は不細工だけどそういう意味じゃないよ」

「え?何で俺、新学期早々顔が不細工発言されてんだ…?てかさりげなく不細工っていってんじゃねぇか!」

「すまんちょっと何言ってるかわからない」

「よし、一度脳神経外科に行こうな」

「それで優が不細工なのはさておき、何でそんな辛気臭い顔してんの?」

「え?不細工は否定しないの?…まぁあれだよ新学期だしな春休みも終わってまた学校が始まったら…」

「女子と顔を会わせる日々が始まるもんね」

「…あぁ、憂鬱だ」

「憂鬱といえばあれだよ、空ちゃんなんか難しい顔しながらずっと考え込んでたよ?」

「空が…?」

「なんでも優のことで部活がどうたらとか…春休みも学校来て職員室にいったりパタパタ走り回ってたし」

「なんで太陽が?」

「ちょいと相談されてね僕も手伝ってたんだよ」


空…俺に頼ってくれてもよくないか…?

いや、俺の症状も知っているし察してくれたんだろうけど…


「まぁあれだよ優はいい幼なじみを持ったよ」

「は?どういうことだ?」

「放課後になればわかるって」


そう言って太陽はよかったよかったとぶつくさ言いながら一人で歩いて行った

うーむ…分からん…



その後始業式も筒がなく進行していき体育館前に張り出されるクラス表を見に行く(世間一般では順序が逆なことが多いらしい俺も中学までは逆だったな…私立だからか?


『キャッ…』

『…からさぁ…っしょ?』


そんなことを考えながら突っ立っていると一年のクラス表の前に人だかりができていた。


「だから何度言わせんのかなぁ?ぶつかって来たんでしょ?なぁ?」

「あの…す、すいません…本当に…」

「聞こえねぇぞ?何て言ってんのかはっきりしろや!」


古風だなぁ…

しかも三年かよ…いい歳して新入生に絡むって…


「あー!じれってぇなぁ!」

「ひぅっ…!」

「ちょいちょい先輩…新入生にそれも女の子に平手打ちはないんじゃないですか?」


とっさに割って入り手を止める

あぁ、もう!進級早々なんでこんな目に逢うわけですかね…!


「んだぁ?二年坊先輩に喧嘩売るのか?あぁ?」

「あんた何年前のヤンキーだよ頭悪そうだないくらなんでもやり過ぎだっつってんだよ」

「うっせぇな!先にぶつかったのはそいつだろうがよ!先輩舐め腐りやがって、てめぇからぼこしてやろうか!?」

「俺は構わないですけど周り見た方がいいんじゃないすか?明らかに分悪いでしょ?」


俺がそういうと先輩は周りを見回す。

明らかに周辺の生徒は白い目で先輩を見ていた


「糞が…てめぇの顔覚えたからな…」


だから昭和かって…

どけ!おら!なんて言いながら先輩は三年の教室が入っている棟に入っていった


「大丈夫か?」

「あ、ありがとうございます…あの…お名前…」

「別に何でもないし名前を教えるほど大したことはしてねぇから怪我なくてよかったな、んじゃ」


女子と接点持ったら確実に反応するしな…

しかもかなり可愛い子だったし変に関わらない方がいいだろ…


『先輩って言ってたし…二年生でしょうか…』



HRも終わり放課後午前中のみということもあってクラスの連中がざわざわと話している中俺は太陽に今朝の話をしてやった


「それでたすけてあげたの?やるなー優」


そういって太陽はゲラゲラ笑う

くそ腹立つなやめろ不細工…彼女持ちだけど


「笑い事じゃねーよ、新学期そうそうめんどくさい」

「優はいっつもそんなこと言いながら誰彼構わず助けるよな?なに?ばあちゃんにフラグでも立てたいの?」

「いやそんなわけ「ゆぅぅぅうぅぅぅ!!!」…ないだろ」

「お、奥さんの登場~」


そういって太陽がケラケラと笑っていると膝蹴りがクリティカルヒット!太陽が前のめりにダウン!1!2!3!


「だ、誰が奥さんだばかっ!」


顔を真っ赤にして俺の幼馴染み水門空ミナトソラは叫ぶ

生まれた病院も一緒、住んでる家はお隣さん、小中高一緒(一貫だから当たり前なのだが)漫画かよ!とよくツッコまれる(主に太陽に)が紛れもない俺の幼馴染みだ。


「そんな奴ほっといて…優、部活するわよ!」


そして俺の小さな幼馴染みは、空は、小さな胸を張りながらこう言った。


「…いやいやもう二年だぞ?もう全国は狙えねぇだろ」

「違う違う、全国なんて狙わないわ、狙うは優の完治よ!」

「そんなどうよこの名案みたいな顔されてもなぁ…流石に部活動でそんな事したらだめだろ」

「大丈夫、表向きには他人に手を差しのべて学園の全体的な協調性を向上させるって名目にしてあるから」

「でもなぁ…」

「つべこべ言わずに黙ってきなさい、私の努力が水の泡になるじゃないの」

「分かったよ空が頑張ってくれたわけだしな、ありがとう」

「わ、分かれば良いのよ」


空は照れ笑いを浮かべながらニコニコしながら歩き出す、俺もついていくことになったわけだが今は幼なじみの気遣いがすごく嬉しかった。



「に、してもあれだな!なかなか良い部室もらったな!」


確かに冷暖房に冷蔵庫ソファーまである普通の部活では考えられない待遇だ

そしてなぜ太陽がいるんだろうか


「なんであんたがいんのよ…!」


空が猫みたいにシャーッ!となってるキャー怖い…


「いいじゃねーの俺だって今は部活入ってなくて暇だしそれにお前らといると退屈しないからさー」

「にゅ、入部する気なの!?」

「あったり前じゃないの~」

「まぁ良いんじゃないか?女が来たときこいついたら便利だし(チッ」

「サンニンメノブインサンデスーヨロシクー」

「俺歓迎されてなさすぎだろ!?」

「ともかくだ、取り敢えずこの部活の名前教えてくれよ空」

「そうね気を取り直して…発表するわ!」

「歓迎されてないというか…扱いがゴミレベルじゃない?」

「太陽、お前はゴミじゃない…」

「優…」

「お前はカスだ」

「どっちにしてもゴミじゃないか馬鹿野郎!」

「あーもう!静かにしなさいよ!名前、聞きたくないわけ?」

「「聞きたいです」」

「よろしい、それじゃ発表するわこの部活の名前は」


「優幸部よ」



「優幸部よ」

「いや二回言わんでも分かるわい…」

「名前に優って入っちゃってるよ?」

「だからなによ」

「でもさー、こういうのって部活の私的乱用になるんじゃ…?」

「ならないわ」

「いや、こういうのって部活の私的ら」

「ならないわ」

「あの」

「三回目も言わせる気…?」


空より太陽の方が小さく見える…なんだこれ…俺の頭大丈夫か?というか優幸部ってなによ?しっかりしろよ教師陣!


「でもあれじゃないか?これだと優が居づらくないか?」


よく言った!太陽!


「だってもう申請書出しちゃったし名前は変えられないわよ?」

「Oh...」

「優…時には諦めることも大事だぞ…」

「人に対して…優しく幸のある生活を提供するっていう思いを込めて名前…つけたのに…」


視界に少し涙目の空が見えた…おい、泣くなよ…本気で言ってた訳じゃないんだから…


「そ、そうだな…空も俺のためにと頑張ってくれたんだ名前なんて小さなことだよな…」

「そうそう、ちいさいことなんだよ」


「ちっちゃくないもん…(ボソッ」


「いやいやちいさいだろ、なぁ?太陽?」

「うんうん小さいね」


あれ…言葉ちが「ちっちゃくないもん!」リュウばりの昇龍拳が太陽に対して痛恨の一撃!


「お、落ち着け空!ちっちゃいと言うのは空の胸の話じゃなくてだな…」

「なお悪いわ!」

「うお!あぶね!馬鹿!アッパーカットは…まじ、あぶっ!」

「すぐ人のことちっちゃいって馬鹿にして!」

「いや言ってないからな!?」

「死ね!」


そして空の正拳突きが俺の鳩尾を突いたとき意識が遠退くのを感じたこんな時に女性コンプレックスが発病するそんな自分に嫌気を感じながら。

ちらりと見えたスカートのなかは青の縞パンだった悪くない…

初めましての方が多いと思います。

作者の木下と申しますできる限り楽しく読みやすい文を書いていけ たらな…と思っております 駄文であったり誤字であったりと至らぬところも多くあると思いま すがこれからよろしくお願いします!


15/8/20

文字がかなり抜け落ちていたのを修正しました申し訳ありませんでした!

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