其の零 彼女の回想
連載始めさせていただきました!
文章力ゼロ&亀更新ですがよろしくお願いいたします!
戦は終わり、“彼ら”は消え、全てが正しく廻り始めた。
その筈だった。
それなのに。
何の因果か、自分と相反する“彼ら”と時を過ごすこととなった、その記憶は決して消えることがなくて。
思い出すのが辛いなんて言いたくない。
終わりが見えていたから、小さな喜びを噛みしめて過ごしたあの頃。
だからこそ、あたしの中に一層愛おしく残る日々。
思い出すのが苦痛だなんて、何故言うことができよう。
それでも思い出す度に、抉るように胸が痛むんだ。
戦の終わったあの頃から、何も変わらずに瑞々しい痛み。
“彼ら”のように、大切な何かが欠落している痛み…
相容れない存在である筈の“彼ら”に、いろんなことを教えてもらった。
戦うということ。
守るということ。
生きるということ。
恋をするということ。
あたしたちは正で、“彼ら”は悪なのか。
何が正しくて、何が間違ってるのか。
他人が決めることじゃなく。
組織が決めることでもなく。
それは自分の中にしかないものだと、知ってほしいから。
だから、聞いてほしい。
あたしと彼の、出逢いと別れ…いや、別れというべきではないか。
だって彼は確かに、
また逢おう、と云ったのだから。
ラブコメって言ったのに冒頭からシリアスですみません…でも作者ハッピーエンド主義ですので最後は幸せに終わるつもりです。
次からは本編入りますし、ちゃんとギャグ要素入ると思います。
新米の小説なのでお見苦しい所もあるかと思いますがどうかご容赦ください。
読んで下さった方、ありがとうございました。暇な時にでも続きを見て下さると嬉しいです。