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神々の瞳  作者: 白苑
15/25

ここはどこ?

「足らんな・・・」

 数十体の死体を眺めながら呟いた。

そう・・・いくら殺しても足らない・・・・・・。人間も魔族も・・・弱くて弱くて相手にならない。さすが『神々の瞳』の力だ。ただの能力者など、紙屑に等しい。

「我と同等の者・・・『神々の瞳』を持つものだけか」

 ならば探すか・・・・・・。『神々の瞳』を継ぐ者を・・・。


――――――――――


「んー。テント暮らしはやっぱり辛いな・・・」

 首がギシギシしてるし、腰も痛い。寝袋がなんだか硬い気がするし・・・。

「んー!あー!よく寝た!」

 ・・・どうやら俺の寝袋だけ固いらしい。おそらくフレイヤさんのイジメかいやがらせか、悪戯だろう。おそらく悪戯。

「ほら、さっさと片付けて支度しろ」

 と、フレイヤさんとアリサは早く起きていたのだろう。もう既に準備が終わり今にも出発しそうな格好だった。

「そうだぞ、早く支度しろよ」

 ・・・なぜか今さっき起きたばかりのはずのエリサ、な、はずなのに既に支度も終わり、テントも畳んであった。

俺は急いで支度を済ませて出発した。


 最近の俺の勘は的中することが多い。必ずしも的中というわけではないのだが、的中確立が高い。だが、今回はいい予感が全然しない。前では女性3名が俺に荷物を持たせて歩いている。

フレイヤさんは何も考えてなさそうで、ただ歩いている感じだ。

「フレイヤさん・・・」

 俺は意を決してフレイヤさんに尋ねる事にした。

「何だか道に迷ってません?」

「何を言ってんだ?迷ってるはずないだろ?」

「・・・ここって地図見なくても歩けるほど、通いなれてるんですか?」

 俺はフレイヤさんの手に地図がないこと、方位磁石もなにも持っていないことを不安に思っていた。

「まさか。ここを通るのは3回目くらいだな」

「・・・ならここがどこだか分かりますか?」「分からん」

 ・・・・・・ちなみに、今、俺達の居る場所は山の中。道も何もない所。つまり、おそらくは、樹海・・・。


「よし、とりあえず、川を探そう」

 山の中を迷ってることが発覚してから数分。フレイヤさんが原因にも関わらず、又先頭にたとうとしていた。

「フレイヤさん・・・」

「ん?なんだいアリサ」

 アリサは俺に近寄りバッグの中身を開けて、食料を取り出す。

「あんまり迷ってる時間はありませんよ。食料のなくなりが思ったより少ないです。今日から二食にして、長期戦に備えたほうがいいと思います」

 アリサの提案に対してエリサも同意する。

「うむ、ま、仕方がないか。酒のつまみが減るのはつまらんなぁ・・・」

 誰のせいだ!と叫びたくなるのを寸前で堪える。あんまり暴言を吐くと殺されてしまうので要注意だ。

「あ、そうだ。この山魔獣やらなんやら出てくると思うけど、私達3人は対応しないから」

「へぇ?」

「だから、トキ1人でどうにかしろ」

 ・・・つまり、これも訓練って事らしい。町に着くのは何時になることやら・・・・・・。

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